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episode5 ページ6

どうして死ねない?どうしてお前だけ生きている?
それに…今のお前はただのクズだ…本当のお前はどこへ行ったのだ?
分からない、分からないよ…もう私は消えたいなのに
私はどうしてこんなところで生きているの?ねぇ、どうして?







「失礼します!!」
パーンッと、豪快に開きそうな医務室の襖の音で私は飛び起きた
「…な…っ…に…?」
「三木ヱ門!!!この先を行くのは私だ!!そこを退け!!」
「いいやこの私だ!!滝夜叉丸お前こそ退けぃ!!」
「…あーっもう!田村先輩滝夜叉丸先輩!!病人が居るんですから医務室前ではお静かにお願いしますっ!!」
委員会の当番である乱太郎くんが大きな声で言い放ったらその二人がピタッと動きを止めた









「…すみませんでした、滝夜叉丸が…」
「何を言う!!三木ヱ門のせいだろうが!!」
「はぁっ!?元はと言えば三木ヱ門が実習でヘマをだな!!」
五月蝿い×2なんなんだこの学園は…変な人しか居ないのか…
二人の甲高い声が脳内に直接語りかけてくる、嗚呼…なんでだろう…さっきの夢のせいかな…頭…痛い…な…
「乱太郎、ごめん…私ちょっと外の空気吸ってくる」
私はその場をするりと抜け出しこの時初めて医務室の外へと出た









知らない場所、知らない風景、普通の人だったら驚くのが普通、だけど今の私は何も感じなかった…とりあえず今は頭痛を収める方が先だった
「うっ…」
頭痛と共に吐き気も襲ってきた、無理もない、昨日食を口にしたのはおにぎりの一欠片だけだった、それに変な夢も見てしまいにはあんな起こされ方をしたのだ私はもう色々と限界寸前だった









私が必死になって狼狽えていると緑色の制服を着た生徒らしき少年が私の様子を伺っていた
「…おい…?そこにいる奴…?顔色悪いけど大丈夫か」
「…うっはっ…吐きそう…」
「ちょっ!?ほ、保健委員!居るか!!」
私の近くにいた男の人は私を抱き抱え、医務室に居る乱太郎の元へと全力疾走した

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秋産まれ(プロフ) - おもしろそうなので、更新楽しみにしてます! (2021年9月23日 21時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやの | 作成日時:2021年9月21日 22時

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