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episode49 ページ50

仕事を終わらせ、私は図書室に来ていた
「……もそ」
「うわぁっ!」
忍術についての本を借りようと本棚を真剣に見ていると、後ろから小声でもそ、と一言だけってこちらを見ていたので私は驚いて大きな声を上げてしまった
「中在家先輩…急に声をあげるのはどうかと…」
後ろから一年生の声が聞こえた確か銭の好きな…
「もそ…もそ…もそ…」
すると中在家さんはまた私に向かって何かを喋り続けているのだが、どうやっても聞き取れない…
「?」
「立川さん、良ければ僕が通訳しますよ銭付きで!」
「ごめん、銭は持ってないかな…」
きり丸くんはショボーンとしていたがどうやら通訳はしてくれるようだ









「ええっと、「何の本を探しているんだ?」」
なんて短文…聞き取れないのが普通なのだろうか…
「あっ、忍術について少し勉強しようかと…」
「成程けど忍術って言っても結構種類が多いんですよね…」
確かに、そう言われてみれば私はクナイしか握ったことが無い気がする…きり丸くんはうーんと、唸っているとそばに居る中在家さんがまた喋りだした
「もそ…もそもそ…もそ」
「「クナイが得意だったら手裏剣か刀の方がいいと思う」…ですって!」
手裏剣と刀かぁ…どっちも使ったことは無いがとにかく今は何でも挑戦してみたい気分だった
「じゃあその二つの本でお願いします」
「はーいちょっと待っててくださいね〜」
きり丸くんは奥へとその本を取りに行き、私は中在家さんと二人になってしまった









「…どうして忍術の本を?」
数秒沈黙があったが、中在家さんが私に話しかけてきた
「……今より強くなりたいんですこのままずっと弱いままの私じゃだめだって…」
何でか分からないが言葉にしてしまう、場所が場所だからかもしれないが
「もそ…もそ…もそ…もそ…頑張れ…」
前半部分は何を言っているかさっぱり分からなかったが、少し気が軽くなったような気がした
「立川さーん、ありました!」
「ありがとう」
「本の返却期限は守ってくださいね〜!」
「……もそ」
私は二人のそんな声を聞き、図書室を後にした

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秋産まれ(プロフ) - おもしろそうなので、更新楽しみにしてます! (2021年9月23日 21時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやの | 作成日時:2021年9月21日 22時

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