episode30 ページ31
「はぁっ!!」
「っ!!」
話には聞いてたけど、潮江さん半端なく強いじゃなか…!
私は自分を守る事で精一杯だった
「どうしたぁ?盗賊を倒したとやら聞いたがこんな実力か?」
「(どうする、どうする?考えろ…考えろ!!このまま後ろばっかり向いていてはダメだ…!)」
私は潮江さんの攻撃を交わしながら必死に反撃するチャンスは無いかを伺う
「(今だっ!!)」
「甘いっ!」
クナイを振りかざすが、潮江さんは難なくそれを交わしてしまう
「はぁ、はぁ、はぁ…!」
中々決着も着きそうにない、潮江さんを交わすので精一杯な私はそろそろ限界が近づいてきた
「どうした!?こんなものか!?もっとやれるだろ!!」
潮江さんは息ひとつ上がっていない鍛錬を怠っていないからなのだろうか、そこは普通に尊敬している…
「っ…まだ、まだ行ける…!!」
「上等だ!!」
だが、私は後ろばかり見ていたせいか、脚が絡まり、尻もちを着いてしまった不味いこのままじゃっ…私は…!!
手に持っていたクナイが弾き飛ばされた、嗚呼…私の負けだ
「勝負あり!!文次郎の勝ち!!」
クナイが飛ばされ、そして善法寺さんのその言葉によって私は正気を取り戻した
「はぁ、はぁっ…はあっ…」
「大丈夫?怪我は?」
「手加減はしてるから大丈夫だ」
あれで手加減されていたのか…?あの時の盗賊と比べたら尋常じゃない程の強さだった
「そうだ、何か思い出せたかい?」
「いや…あの時…みたい…な勢いは…出な…かったんです…けど…っ自分を…守る事…で…精一杯…で…はぁっ…」
むしろ、あの時よりチカラが半分劣っていたような気がした、さっきまでの戦った記憶もある
「…それは貴様の鍛錬が足りないからだろう、後ろばかり見ていれば、いつ誰かに手を取られるか分からんからな…良し明日から俺が鍛錬してやる、消えたいだなんて言えない様に強くさせてやる」
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秋産まれ(プロフ) - おもしろそうなので、更新楽しみにしてます! (2021年9月23日 21時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやの | 作成日時:2021年9月21日 22時