うしろのしょうめん (ページ18)

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episode17 ページ18

尾浜くんなんというか…五年生…には見えない…どっちかと言うと三治郎君よりかな
まだ生徒をちゃんと認識していない私が言うのもあれなんだけど火薬庫で会った人やおぶってもらった人よりかはどこか人懐っこさを感じる
「おっ、勘右衛門〜お疲れ〜」
すると、ほかの五年生だろうか、二名ほど尾浜くんの所へやって来た

「雷蔵がAランチにするかBランチにするかまーた悩んじゃって」
「今日は早かったよ！！」
その二人の顔はそっくり…と言うべきか、というか双子…？
「あれ？勘右衛門その子って学園長先生が仰ってた子？」
「嗚呼、立川さんだよ補佐の仕事してるんだって」
「そうなんだ、僕は不破雷蔵、よろしくね立川さん」
「俺は鉢屋三郎だ」
あれ？苗字が違うから双子じゃない…ってことは？
「三郎は雷蔵の顔を借りて、変装しているんだ」
「変装…？」
私が頭にはてなマークを浮かべていると尾浜くんが助言をくれた
「ほんと、三郎の変装には参っちゃうよ…」
変装されているその本人はよっぽど困っているのだろうか…？ただ傍から見ると顔が一緒なだけで二人の性格は全然違う様だった

「あっ、立川さん、食べ終わったら包帯変えるから後で医務室に来てね」
尾浜くんたちと他愛のない話をしていると善法寺さんから声をかけられた、そう言えば忍術学園を抜け出したことは善法寺さんは、知っているのだろうか…いや、黙っててって言ったし…
「はい」
私は善法寺さんに二つ返事をして食堂を後にした