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魅惑の血�� ページ11
Sside
最後に番になったのは俺とミツなんだけどこれが結構大波乱を巻き起こした。
ミツは血を吸うのが嫌らしく、いつも倒れるギリギリになって、俺に血を求めてくる。しかも無意識に。
俺からしてみればもっと頼って来てほしいし、番になってない当時からしたら番になってないとこんなものなのかな？とか思ってた。
「…ミツ血、飲まないと」
「ん、」
「噛む力もないね、ほら舐めて、」
痛いのが嫌いな俺だったけど、いつも倒れるギリギリで血を求めてくるミツは噛む力もなくて、だからいつも折りたたみ式ナイフを持ち歩いていて、人差し指を軽く切りミツの口元に持っていき飲ませている。
初めてガヤさんとか横尾さんが見た時は
「お前ら番になってないのか？」とかなんか言っていた気がするけど、正直なんて言っていたかは覚えてない。
血を飲み終えるとミツは必ず寝るし、飲んでいるときの記憶がないから、ミツが起きる前に証拠を隠滅する。
血を吸うのが嫌いなミツが自己嫌悪に陥らないように。
まさかあんなことになるなんて思ってなかったけれど。
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作者名：蓮花 | 作成日時：2018年12月26日 23時
