悪夢の再来 ページ38
クレシア「おはよ〜」
今日は休み…
なんだけど、バラム先生に呼ばれてる
なんでも悪周期のストレスの解消法とか…
バラム「だから、違うと言ってるでしょう！」
？？？「んなわきゃねえだろ！
あれは俺達の息子だ！」
部屋から怒号が飛んできた
アズ「…なんだ？」
クレシア「お、アズ」
アズ「五月蝿い輩だな…」
サブロはお寝坊だとさ
その怒号が飛んできた部屋に、入ってみる
男女の二人組とバラム先生が口論していた
？？？「あの子は私達の息子なのよ！？」
バラム「彼と性がまるで違うじゃないですか！！」
クレシア「…………………」
髪の色
目の形
男性の声
夢なら早く、覚めてくれ
なんで、あいつらがここにいる？
マヌル「……あら？
グレイザー！来てたのね！」
アズ「…グレイザー？」
気づけば俺はアズの腕ひっつかんで
逃走してた
アズ「クレシア、どうした…！？」
思い出しちまった
全部全部
アズの目の前で、何てことしてくれてんだ
グリー「待ちやがれ！」
マヌル「待ちなさい！」
クレシア「ッッッ…！
飛び込むぞ！」
俺たちは、作った鏡の中に飛び込んだ
アズ「…ここは…」
鏡のなかは、とてもきらびやかだった
ガラスや鏡が散りばめられているような、
でも、眩しくない世界
これが、クレシアが今まで見ていた景色だった
クレシア「…はー…ったく…」
アズ「…クレシア、あの二人は…」
クレシア「話したろ
俺の肉親だ」
アズ「あれがか？」
クレシア「おう
記憶よみがえったわ
俺の本名は、サルハエルミ・グレイザー
悦楽と混沌を司る家系の息子だ」
マヌル「どこいったのかしら…」
グリー「いいだろ
見つけて石にすればこっちの勝ちだ」
クレシア「彼奴等…
俺のこと、石にする気だ」
アズ「…燃やすか」
クレシア「あぁ、死なねえ程度にな」
rrrrrr
バラム「ふたりとも大丈夫かい？」
クレシア「ええ
そんでなんですけど」
マヌル「見つからないわねー…」
グリー「虱潰しにしてんのになあ」
二人が話してるときに足を掴んで
鏡の世界に引き込んだ
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作者名：ライグリール | 作成日時：2022年10月19日 15時
