オロバスを追って ページ30
アズ「オロバスを…追う!?」
クレシア「あぁ
みたとこ、オチョ?ってやつに
色々吹き込まれたあと放り出されたから
かなり不安定だと思うんだ
だから、ほうっておけなくってさ」
アズ「わかったが…。
何かあれば、すぐにこちらへ来い
私はサブノックたちに伝えておく」
クレシア「うん、まかせたわ」
クレシア「ってきたものの…
何処行ったんだ、ココのやつ」
道をたどったが見当たらない
ん〜…聞いてみるか
俺は、鏡の中でも水面…
水の中に、身を入れた
くすくすくす
どうしたの?どうしたの?
まよえるまよえる
おうまをおさがし?
それならそれなら
もりなかいわそと
くら〜いところ
さがしてみてね
クレシア「…ぷは」
これ使ったらアメーバ状になるのがちょっと
癖強いけど…
水の声を聞けるのだ
この森の中、いたる所に水はある
木の中、地面もしかり
その声を聞けば、自ずと…!
クララ「なにしてるん?レーシィ」
クレシア「あは…」
何故ー!?
クララ「ろばくんならねえ、
フラフラしてるのをさっき見たよー」
クレシア「意外と有力なやつだったよ()」
溶けが治り走り出す
クレシア「っ…いた!」
岩場で、身を包んで
まるで、子供のように
縮こまって、震えていた
オロバス「……、……っ」
クレシア「ココぉ」
オロバス「!?
……クレシア…か
…すまないことをしたな」
クレシア「心配になってな」
そばに座って…
オロバス「私は…
箍が外れていた
…友人に、あの魔術は…
かけてはいけないのに」
クレシア「確かに怖かったし強かった
でも、それだけ本気だった
オチョにそそのかされてってのもあるだろうけど」
オロバス「…オチョ?」
クレシア「へ?」
オロバスはオチョのこと、すっかり忘れててたんだ
まるで、そこだけ記憶が抜かれたみたいに
オロバス「……。
ありがとう」
クレシア「おうよ!」
オチョ「…チチチッ♪」
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作者名:ライグリール | 作成日時:2022年10月19日 15時