次の狼は。 ページ21
…次の狼…のまえに、
またまた休憩を取らされた。
…けど…
正直、もうできる気がしない。
…私は…もう…限界だ…
…脱出の仕方も…わからない…こんな状況…
むしろ…ここまで耐えられたほうが…凄いと思う…
休憩がおわって
…次のカードを引いた。
…………狼だ。
…ちょうどいいや。
どうせなら…もう…、
「…私は…君には…生きてほしい…」
……サトルさん、ごめんなさい。
貴方の言葉…
守れそうに、ないや…
疲れちゃったよ。
私は、なんのために生きてきたんだろう。
そんな疑問のまま、私は…
タクヤさんが使っていた毒薬を、
コーヒーに含んだ。
そして…
それを……
…飲もうとした。
君はまだ、こっちに来ちゃいけないよ
!!!
…ユウヤ……
…ふふ、君は…やっぱり、優しすぎるよ…
あの人にも…
サトル先生にも…
言われたでしょ?
生きてほしい…って
なら、そうすべきだよ。
きみはこっちに…来るべきじゃない。
サラ「…………。
………。私…」
───────────────────
サトル「………はぁ…」
今回、私は…狼だった。
…誰かを、殺さなければいけない。
その重圧で、おかしくなりそうだ。
…だからこそ…
私は…自決をしようとしているんだ。
…サラちゃん…
ごめん…
カラオケ…行きたかったね…
告白したかった…
キミが好きだ…って…
伝えたかったのに…
……先生…先生…
サトル「……?」
サトル先生!
サトル「…君は…ユウヤくん…?」
ユウヤ「覚えててくれた…!
嬉しいなぁ…」
サトル「…ごめんよ
私は…きみを…
…忘れてしまっていたんだ…
…そして…彼女を殺しかけた」
ユウヤ「…うん、ぜ〜んぶ知ってるよ。
…だから…
サトル先生…
サラちゃんを、よろしくね…」
サトル「…えっ」
ユウヤ「僕はもう死んじゃったけど…
サトル先生は、まだ生きてるんだよ?
サラちゃんにも…伝えたけど…
まだ、こっちに来るべきじゃないよ。」
サトル「……ユウヤくん…
ありがとう…」
ユウヤ「…ふふ」
世話が焼けるなあ、
サラちゃんも、サトル先生も。
だから…2人共大好きなんだ…♪
サラ「………。流しに行こうかな…」
サトル「……。」
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作者名:ライグリール | 作成日時:2024年2月22日 17時