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5話 ページ6

数日が経ち、日常生活に支障がないくらいには傷が回復してきた。
沖矢さんもやはり内心では警戒している事が伝わってくるが、必要以上に詮索してくることはなかった。
警戒しているのはお互い様。
大した問題ではない。

"…だから、貴方が俺を暴いてください"

どうして出会って数日の相手にそんなこと言ったのか分からない。
だが、何故か沖矢昴という人間を信じてみたくなったのだ。


一通のメールを送り返信が来たのを確認し、ジャケットを羽織った。


『沖矢さん、少し出てきます。』

沖矢「気をつけて下さいね。」




慣れない道を歩き、河川敷にやってきた。
近くでは子供たちが野球をしている。

俺はそっと、腰を下ろしその光景を眺める。


「隣、いいですか?」

後ろからかかった声に視線を向けると、ランニングウェアを着た60歳くらいの男が立っていた。

『…どうぞ。』

「ありがとうございます。…いやぁ参りました。走ったのは久しぶりで」


男はタオルで汗を拭くとスポーツ飲料を飲み始めた。

『…君は?』

「Q…と言えば分かりますか?006」


QはMI6の技術者だ。
様々なメカを最新の技術で作っている。
俺はインカムと銃の回収を本部に依頼していたがまさかQが来ていたとは思わなかった。


「…つけられてますね。」

『あぁ、そのようだな。』


まぁ、一人で自由に外出させてくれるとは最初から思ってない。
沖矢さんには暴いて欲しいが、俺には全力で隠す義務がある。
そう簡単に暴かれる訳にはいかない。


「仕方ない。新しい小道具の説明をしたかったんですが、やめときましょう。この中に銃といくつかの小道具が入ってます。説明書は…後でメールで送ります。」

渡されたのは紙袋。
中を見るとまだ土のついた野菜に隠れて銃とメカが入っているのが見えた。


『ありがとう、助かった。』

「あぁ、それと。しばらく日本に待機とのMからの指示がありました。」

『了解。』

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やまびこ - とても面白かったです!こちらのお話も、出来たらでいいので書いていただきたいです!!気になって頭抱えてます!応援してますね! (2022年12月30日 14時) (レス) @page11 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新お疲れ様です!! (2021年5月3日 2時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわぶ大明神 - すごく面白いです!更新、また頑張ってください! (2020年3月14日 16時) (レス) id: 50f6a208a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もん(mon) | 作成日時:2020年2月1日 13時

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