すきがとまらない【名前変換オリジナル】

髪 ページ4

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「髪、伸びたね。」


あかさがわたしの髪を触りながら言う。


「でしょ？やっとだよ。」


わたしが答える。


何となくかっこよくなりたいなあと思ってバッサリと切った髪。毎回髪を切ったあとは後悔するくせに懲りずにまた切ってしまって、しかも今回は後ろから見たら男の人に見えてしまうくらいに。一週間で飽きちゃったし、似合わない気しかしないし、本当に後悔してた。


でも、君に出会えた。


あのとき、わたしはあかさのことを知ってたけど、たぶんあかさは一度だけ挨拶した程度のわたしのことなんてわからないんじゃないかと思ってた。


何ヵ月か前。
わたしの前を歩いてたあかさが落としたペン、拾って声をかけたらなにも言われなくて。もしかして迷惑なことしちゃったかなって心配になってたら、いきなり
「髪切りました？」
って。
本当にビックリした、だってわたしのこと、覚えてないと思ってたから。

「確かに最近切りました。...え、髪切る前のわたしのこと知ってるんですか？」

思わず変な質問しちゃうくらいには混乱してた。



あとから聞いたら、何となくかわいい人がいた印象はあったけど、髪を切ったわたしを見て一目惚れみたいな状態になってしまったらしくて。


その日から何回か会って話して、連絡先交換して出掛けて、何回目かの日。
君が告白のときに照れながら教えてくれたこと。




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