すきがとまらない【名前変換オリジナル】

すきなとこ ページ3

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ねえ、わたしがあかさを好きな理由のひとつ、教えたことあったっけ？

それは、歌を楽しそうに歌うこと。

わたしは小さいときから歌が大好きだったの。
だからよくテレビを見てオープニングとかエンディングとか歌って、うるさい、なんてお母さんに怒られたりして。

それでね、わたしはずっと一人で歌ってきたから、誰かと一緒に歌う、ってことの楽しさを知らなくて。

あかさはいつもたくさんの人に囲まれてて、いろんな人とカラオケにいったりして、一緒に歌って。一緒に行ったことを羨ましがるわたしに自慢してくる男友達に嫉妬したりして。
わたしの片想いだった頃からずっと、いつか友達としてでいいから、一緒にカラオケに行って、一緒に歌ったり、あかさの歌をひたすらに聴いていたりしたいなあって思ってたの。



そんなあかさといま、わたしはあかさの彼女として、ここにいる。



「なに歌う？」
「ん〜、決められないから先あかさ歌って！」
「しょーがないな、じゃあAの歌、期待しながら歌うわ。」
「ちょっとハードルあげないで！」
「なんのこと？とりあえずおれの十八番歌う〜、これ！」



あかさの歌を聴くこの時間と、この空間にいれることが堪らなく嬉しくて。


気持ち良さそうに歌うその顔も、歌ってるとついつい動いちゃう左手も、低い音も高い音もきれいなその声も、大きな声で歌うために立ち上がるのも。


全部、全部


大好きなんだ





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