誰か世界を変えてくれ！【ヒプマイ】

変革26 ページ30

前略。



逃げたい、でも逃げられない。

私の後ろにいるやつはなにも行動を起こそうとしない。
もういっそ、誰ですか？とかきいた方がいいんじゃね、そうだよね、そうに決まってる？
意を決して話しかける。




「あの、誰ですか？」
「ハ？ふざけんな俺様だわ。」


オレオレ詐欺かよ、って思ってふりかえったら左馬刻さんがいた。右手にストーカー男の亡骸()を携えて。
こうしてみると、左馬刻さんってヤクザっぽいな。今までヤクザしてるとこ見たことないから、(私を拉致、脅迫したけど)かなり意外だ。アロハシャツをきた職業不明の変なやつだと思ってた。ごめん




「なんだ、左馬刻さんか……。ビックリさせないでくださいよ！寿命が縮まった……」


「お前のストーカーは捕まえた。あと、一昨日から俺の舎弟にお前を尾行させてた。」

「そっか、だから最近視線を感じたんだ……。って何で私を付け回してたんですか？すごい怖かったんですけど。」

「お前を野放しにしてたらなにを仕出かすかわかんねぇからな。どっかでのたれ死んで『エンジェルビート』奪われてもたまんねえしな。」

「失礼な！そんなすぐには死なないし、『エンジェルビート』だって奪われませんよ！」

「まあ、そうもいかねぇんだがな。
このストーカー男、俺の組と対立してる中国系マフィアの雇われだ。
あいつらもお前を狙ってる。
でも、俺様も銃兎も理鶯も今はお前を守ってやれねえ。だから舎弟につけさせた。」


「そうだったんですか……」


「マ、精々襲われないよう普段から人通りが多い道を行くんだな。俺様はもう行くが。」



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メモ


中国系マフィア→『エンジェルビート』ねらい？
どこで『エンジェルビート』を知った？→中王区？お父さん？

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