誰か世界を変えてくれ！【ヒプマイ】

変革23 ページ27

前略。




入間さんに会った。
入間さんは忙しそうにしていたけれど、この間左馬刻さんが違法マイクをくらったときに助けてくれなかったからあえて話しかけてやった。仕返しだ！


「あ、入間さんだ！お久しぶりです、この間はどーも。」

「貴女ねえ、人が忙しそうにしてるんだから、話しかけないとかそういう配慮はないんですか？」


「あるけど、こないだのことがあったんでないです！」

そう断言すると、入間さんはあきれたようにため息をついた。


「はぁ、まあ、あのときは貴女に全てを押し付けた私にも非がありますし……。左馬刻に何かされませんでしたか？」

「全くなにもされてません。すぐに違法マイクの効果が切れちゃったので。なんかヤバイものだったんですか？」


「効果がちょっと厄介でね……。なにもなかったんならいいんですよ。」


入間さんは違法マイクの効果の内容を濁した。どうやらこれ以上は教える気はないようだ。私も知りたくないし。


「ふーん。この辺り治安悪いですけど、違法マイクってそんなにしょっちゅう出るものなんですか？」



「ああ、最近はちょっとな……。貴女も、物騒だから夜に出歩くのはやめなさいね。」



「最近は、ねえ………。
左馬刻さんが一ヶ月くらい帰れないって言ってたんですけど、関係あったりします？」


この質問はちょっとした賭けだった。
左馬刻さんや入間さんがしているようなことには基本興味はない。でも、今回はな〜んか、引っ掛かるところがあったから、首を突っ込んでみる。



「あなたには関係ないことですよ。ここからは大人の時間です。さあ、良い子はおうちにかえっておねんねしてなさい。」




たぶん、当たりだ。

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