誰か世界を変えてくれ！【ヒプマイ】

変革21 ページ24

前略。



なんで気づいた。



それは出掛ける直前に入間さんが放った一言だった。


「そういえば、あなたなんで風邪なんてひいたんですか？」




まさか、素直に「碧棺さんが帰ってきてくれなくてぇ、寂しくなっちゃって待ってたら風邪引きました、てへぺろ♡」とかいえるはずもないし、かといってうまい嘘も思い付かない。



冷や汗だらだらで黙りこくっていると




「あぁ？最近寒くなってきたし、不摂生でもしたんじゃねえのか？」



と碧棺さんが助け船。



ナイス！ナイスだぞ、碧棺さん。

風邪ひいたのあなたのせいだけども！



「なら今度、スタミナ料理のレシピでも教えよう。」

と理鶯さん。


そういえば前に理鶯さんにもらった鍋のレシピ、カラスの内蔵で出汁をとるって書いてあったんだけど、見間違いではないよね……？



「まあ、しょせんあなたもまだガキだったってことですかねぇ……」



オイ、入間銃兎。その若干の上から目線はやめろ、かなりイラっとした。




「左馬刻、ここ、左馬刻の所有物でしょう？だったらちゃんと責任もって面倒見てやれよ。」



私は犬や猫じゃないんだぞ。我人間様ぞ？？




「あぁ？具体的にはなにすりゃいいんだよ」

「週一くらいで来ればいいんじゃないか？まあ、今回の件はお前の監督不行き届きが原因だしな。」



「は？俺様のせいにすんじゃねえ。こいつが勝手に風邪ひいたんだ。」



「別に、お前のせいだとは言ってない。お前がちゃんと見てやれ、って言ってるんだ」



入間さんも碧棺さんもだんだん口論がヒートアップしてきた。



「左馬刻、銃兎。喧嘩はよくない。もしかして、腹が……」
「腹減ってない、大丈夫。俺たち仲良し、な！銃兎？」
「え、ええ。ズッ友ですよ、左馬刻、」



やっぱ理鶯さんが出てくると解決がスピーディーだな。

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