変革18 ページ21
前略。
つらい。
しばらくぶりにひいた風邪はないかなり重く、しんどかった。ダウンする直前にコンビニに行って、風邪薬と冷えピタだけは買ってきたけど、所詮気休め程度だ。
ちゃんと病院に行って薬を処方してもらわなきゃ。でもまあ、それもできないくらいの高熱が出てしまったんだから仕方ない。
お皿も洗わなきゃならないし、洗濯機だって回さなきゃ。あと、学校に欠席連絡だってしてない。やらなきゃならないことばっかり思い出して動けないことを歯がゆく思う。
独り暮らしで風邪を引くってこんなにつらいんだ。
とりあえず、今は熱を下げるのが先だ。
寝てしまおう。全部悪い夢だった。
………
目が覚めた。
まだ意識はハッキリとしない。でも、グツグツとなにかが煮える音とキッチンから薫る、鼻孔を揺さぶるような芳香からこの家に私意外の誰かが居ることは分かる。
誰だろう。
おそらく理鶯さんじゃないかな?ダウンする直前に連絡を入れたし。
お礼を言わないと。
二三回まばたきをして上体を起こすとおでこからきれいに折り畳まれたタオルが落ちてくる。もう大分温くなってしまっているから、この家に来たのは相当前なのだろう。
「目ぇ覚めたか?」
そういいながら私の寝室に入ってきたのは碧棺さんだった。
なんで碧棺さんがここに?一週間ずっと待っても帰ってこなかったのに?
疑問はいっぱい浮かんできた。
熱が見せる幻覚なんじゃないかとも思った。
でも本物でも幻でもいいと思った。
言わなきゃ。ずっと言いたかったんだ。
「おかえりなさい……碧棺さん。」
134人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さ。(プロフ) - 夢花 (仮垢)さん» コメントありがとうございます!(返信かなり遅くなりました……)夢主には強く生きてほしいので、試練をいっぱい与えていくスタイルです。(そのぶん私の語彙力が求められる…) (2019年1月24日 22時) (レス) id: 9ab8c6100b (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - うぅ…夢主ちゃぁぁぁん(;;)頑張って(´;_;`) (2019年1月16日 4時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
さ。(プロフ) - つな缶。さん» ありがとうございます!亀さん更新ですが、頑張ります! (2019年1月13日 22時) (レス) id: 9ab8c6100b (このIDを非表示/違反報告)
つな缶。 - さ。さん» 長編でもどんとこいですよ!!更新頑張って下さい笑 (2019年1月12日 19時) (レス) id: a8179c146f (このIDを非表示/違反報告)
さ。(プロフ) - つな缶。さん» なにも考えずに書いたらかなり長くなりそうだったので、てきぱき進めないと不味いなぁと思った結果なのですが……。話の展開早すぎ、とか言われなくて良かったです……。ご両親の前では気を付けてくださいね……見られたら、私も死にます(笑) (2019年1月11日 23時) (レス) id: 9ab8c6100b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さ。 | 作成日時:2019年1月7日 2時