呆れた恋 (ページ32)

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高瀬ちゃんが居なくなってからもう何ヶ月経ったんだろう

そんな時高瀬ちゃんから電話がきた。

高瀬ちゃん｢あの、2週間後に東京でピアノのコンクールがあって、来てください！！Aちゃんに一番見て欲しいから...。｣

とのこと。

悩んで悩んだ結果、東京に向かうという事になった。

久しぶりに、女優と言う名を背負ってた頃の携帯を開く。

私はその時の携帯を解約できてなかったから東京に行く時に解約しようと思っていた。

開くと佐藤元マネージャーからの不在着信がたくさん入ってた

佐藤マネージャーは私に命を懸けてくれてた

それなのに...と公開が募るばかり。

荷物を持って、空港に向かう

チェックインして少し時間がある

その少しの時間が今の私には苦だった。

飛行機に乗ってからはあっという間に新東京国際空港に着いた。

服装は真っ黒でマスク

もう皆、山本Aの事は忘れているとばかり思ってた

エスカレーターから降りて歩こうとすると

『山本Aさんですか！？』

『今は何してるんですか！？あの時の彼とはどうですか！？』

はぁ、またマスコミかよ、

私は立ち止まり、

｢何もありません、やめてください。｣

とだけ言い、タクシーに乗り、高瀬ちゃんのピアノのコンクール会場に向かう