書記長と総統と幼女 ページ25
tn side
「あ"〜……。書類回収だりぃ…」
次はグルッペンの書斎と思いながら歩いていたら足に軽い衝撃が走った。
『とんと！』
「おー、Aかぁ。どしたんや？」
足元を見れば自身の足にギュウギュウと抱きつくAが居た。
階段を自力で登ったのだろう。運動をして少し温かい身体を持ち上げれば嬉しそうに笑ってくれた。うーん、可愛い。
むさ苦しい男ばかりのこの城でニコニコと笑いながら走り回るAはもうトントンの疲労速攻回復薬になっていた。
ショッピが先日していたAのまんまるな頬っぺたに自身の頬をむに、とくっつけていたのを真似すればまぁ、なんとまぁ…柔らかすぎてトントンは半分飛びかけた。
『とんと、どこいくのー？』
「グルさんの所やで。グルッペン」
『ぐるぺ！ぐるしゃ！！Aも？』
「おー、ええで。一緒に行こうや」
『やっちゃー！』
全身で喜びを表すAは天使以外の何物でもない。
あんだけ面倒くさかったグルッペンの部屋に行くのがもう腕の中に居る天使のおかげでニッコニコである。
いつもより浮き足立っていればあっという間に目的地である。
ノックを3回すれば「入れ」とバリトンボイスが聞こえたのでガチャと入れば
「おぉ！Aも居るではないか！どうしたんだ？トントンに遊んでてもらったのか？」
『ぐるぺー！とんと、あそんでくれた！』
ピンク色のマカロンを口に放り込みながら仕事をしている我が総統が居た。
Aがグルッペンに手を伸ばすからゆっくりと下に降ろしてやれば『あーと！』と笑ってくれたので半分飛びかけた。
『ぐるぺ、だっこ！』
「おー、いいゾ。…っと、少し重くなったか？」
ひょいと膝の上にAを乗せたグルさんは俺に向き直った。
「んで、何か用か？」
「ヒント書類の締切」
「それ、ヒントやなくて答えやん……。あ、この書類やろ」
書類の山から1枚の紙を取りピラピラと揺らされたので受け取ってみればそれはお目当ての今日締切の書類であった。
「はぁ、もっと早く提出してや」
「普通に忘れてたんや。すまんな。トントンもマカロン食うか？」
「おん…」
グルッペンに水色のマカロンをもらって口の中に入れればサクッとした歯ごたえと共に口の中に甘い味が広がった。
『とんと、おいしい？』
「めちゃウマいで」
さっきからグルッペンによってマカロンをひたすら食べさせられてるAもご満悦である。
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終わり
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もちもち(プロフ) - フレンチクルーラーさん» コメントありがとうございます！復帰直後なのでまだまだ掴めてないところがあるかもしれませんがこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (8月30日 0時) (
レス) id: 7fa438e99f (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - リクエスト聞いていただきありがとうございます面白くて好きです (8月28日 16時) (レス) id: 2e81a6143c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - フリーデンさん» 返信が大変遅くなり申し訳ございません。面白い、その一言がとても嬉しいです。これからの活動の励みになります…!ありがとうございます!! (8月9日 12時) (レス) @page21 id: 7fa438e99f (このIDを非表示/違反報告)
フリーデン(プロフ) - 最高に面白いです！最初から読ませてもらいましたが、面白い、この一言に限ります！w (2021年7月26日 17時) (レス) id: ee72ff3041 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - ReiHetaさん» 了解しました！今回も楽しそうなリクエストありがとうございます！今書いてるものが書き終わったら書き始めますので少々お待ちください！ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 545e7a664d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2021年3月10日 20時
