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〇1-03 ページ30
「お前ほっといたら1年経つと思ったからな。」
「だからって休みの日に張り込まなくても！！」
「ちゃうちゃう。ベンチに座って休んでるだけやんかァ。」
んなこじつけみたいに。
そんな都合よく通るわけないし、俺はただ貴重な休日を晃一に捧げただけじゃないか。
「はぁ。」
「あの子は？」
「違う。」
「じゃ、あの子。」
「ううん。」
張り込み初めて早30分。
もうやめた方がいい、絶対やめた方がいいよ。
ジロジロと通る人通る人の顔を品定めするような晃一の横で俺はヤキモキしていた。
「…あの子は？」
晃一がクイッと俺の袖を引いて強く背中を叩いた。
まさか、と思いながらも目をやると、そのまさかだった。
「え？まじ…？」
「あの子か？あの子なんやな？！」
「うん。」
冷静さを失った晃一が飛び跳ねようとする。
何とか抑え込んでとりあえず後をつけることになった。
「……あぁ。これ絶対ストーカー……。」
「かまへんかまへん。」
「それ決めるのはあの子だから。」
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作者名：はら田 | 作成日時：2018年12月24日 19時
