【イナオリ】破壊の女神2【オリオンの刻印】 (ページ5)

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カードページ5

「ひ、ヒロト」

「何やってんだよこんなとこで。練習行こうぜ」

Aの手から放たれるキラキラとした光が気になってヒロトは視線を落とす。

「＿＿＿＿俺のライセンスカードォ？」

「つ、つくしから貰ってね………」

「へーぇ………」

ニヤニヤと笑いながら距離を詰めてくるヒロトにAは後退る。

後ずさっていくうちに背中がぴったりと壁にくっついてしまう。

それでも尚、顔を近付くてくるヒロトに心臓は鼓動を逸らせる。

「俺のどういうとこが好きなんだ？」

「えっと………」

ほら、こうなる。

サッカーファン界隈では、ライセンスカードを持っているというのは即ちその選手を激推ししていることを示す。

これだから他の選手のライセンスカードは持ちたくなかった。

いや、持つとしても隠れてか一度に大量の選手のを入手したかった。

こんな一枚、ヒロトのだけ持っていたら誤解されるに決まっている。

「ザ･エクスプロージョンとか………ペンギン･ザ･ゴッド＆デビルとかカッコイイし………」

「他は？」

そう問われて頭脳をフル回転させる。

ヒロトのいい所を見つけるためにだ。