検索窓
今日:5 hit、昨日:36 hit、合計:180,486 hit

続き ページ28

カナヲ「もう、こんな意味のないことするのやめて。不愉快。」

A「カナヲ……。」


私のもう一人の親友、カナヲが我慢できないというように席から立ち上がった。


学園3大美女の一人が、私を庇ったことで教室が一気にざわついた。


「つ、栗花落さん、そんな奴庇ってたら栗花落
さんまで殺されちゃうよ!!」

「そ、そうだよ!!ウチらのグループ入ろ〜
よ!!」

「栗花落さんだって、前にAの…」


口々に騒ぎだした人達。

その人らに、カナヲは一睨みした。




カナヲ「私、貴方達みたいな人に興味ないか
ら。」

途端に、さっきまで騒いでいた人々が
水を打ったように口をつぐんだ。


カナヲ「…行こ、A。チャイムギリギリまで
外に出てよ。」

A「うん。…ありがとカナヲ。」


さっきの怒りは嘘のように、
カナヲは優しく私に手を差しのべた。

その手を取りながら、二人で廊下へ出る。


その時に、カナヲが呟いた。

カナヲ「私、Aのこと信じてるから。」


カナヲが花の咲いたように微笑むと、
胸がきゅっと苦しくなった。


A「迷惑かけてごめん…。ホントにありがと
っ…、カナヲ…。」

今更溢れてきた涙を拭いながら言うと、


カナヲ「迷惑だなんて思ってない。私は…自分の
気持ちのまま行動しただけ。」

と、カナヲは優しくハンカチを貸してくれた。


相変わらずのキレイな容姿に、少し困ったように
微笑むカナヲが滲んだ視界から見えた。


(この子には棘なんかなさそうだな…。)



女の子はやっぱり可愛い。





帰り。

私は、じーーーっといつまでも既読の付かない
LINEを見つめる。

カナヲ「ずっと見てるの…?…アオイのLINE…。」

A「…うん。暇だし、心配で…。」


カナヲが少し考える仕草をしながら、「暇なら部
活入ったら良いのに…。」と呟いた。


やがて、何か思い付いたらしく花が咲いたような表情をして言った。


カナヲ「あ、そうだ。華道部入らない?」


…華道……花…………棘…。


A「ごめんカナヲ。誘ってくれたの嬉しい
けど、花にトラウマがあって…。」

カナヲ「トラウマ?」

カナヲが首を傾げる。


まぁ、花にトラウマなんてそうそう聞かないもん
ね。


私は、興味津々なカナヲの瞳に負け、
トラウマになった出来事について話した。

続き→←栗花落カナヲ〜綺麗な花には棘がある〜


「あ」が出たらラッキー!!

あっ…


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (134 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
164人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , ヤンデレ , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

不死花(プロフ) - 謳歌さん» 密璃ちゃんは割とそういうとこありそうだな…と思ってます(  ̄▽ ̄)  ただの雑談のところまで読んで頂いてありがとうございます!キャラ名を数字で表そうとする癖があるのでついつい書いちゃいました。 (2021年3月26日 11時) (レス) id: a684b5f730 (このIDを非表示/違反報告)
謳歌 - 確かに!伊黒さんはフルネームを数字で表せますね!気付きませんでした! (2021年3月26日 9時) (レス) id: 2846259f4e (このIDを非表示/違反報告)
謳歌 - こっっっわ!!!蜜璃ちゃんこっっっわ!!!(訳,いいぞもっとやれ) (2021年3月26日 8時) (レス) id: 2846259f4e (このIDを非表示/違反報告)
fryara - わかりました!ゆっくり待ってまーす! (2020年11月28日 23時) (レス) id: 2f88234115 (このIDを非表示/違反報告)
不死花(プロフ) - fryaraさん» こんにちは〜!返信遅れてごめんなさい(>_<)実弥くんは推しなので今すぐにでも書きたいくらいなんですけど、話を思い付くまで少し時間がかかるかもです。 (2020年10月26日 14時) (レス) id: a684b5f730 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:不死花 | 作成日時:2020年6月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。