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side 宇佐美葉月
2018年2月。
私はオーサーのもとを離れてなお、カナダにいた。
さすがにトロントにはいられなかったけど。
結局、スケートからは離れられず細々とコーチ業は続けていた。
もちろん、結弦やみーちゃんみたいな有名な選手を受け持ってるわけではない。
小さなクラブのまだジュニアにさえもならないような小さな子どもにスケートの基礎を教えている。
「先生、おはよ!」
リンク近くのロッカールームから生徒のメアリーが飛び出してきた。
「メアリー、おはよ!早いわね」
「私もオリンピック出たいから頑張るの!」
オリンピックが終わり、生徒たちはオリンピックに感化されて練習に積極的になった。
私も2連覇した結弦や銀メダルをとった昌磨くんみたいな選手を育てられるように頑張りたいなぁと思った。
「メアリーの憧れはケイトリンかな?」
ケイトリンはカナダの女子選手で今回のオリンピックでは銅メダルに輝いた。
「違うよ!」
「そうなの?じゃあ、メドベージェワ?ザギトワ?」
メアリーはいずれも首を横に振った。
「先生はわかってないなぁ」
「ごめんね」
思わず、苦笑いがこぼれる。
「メアリーが好きなのはーミイナ・ネコタ」
ミイナ。
みーちゃんだ。
みーちゃんはオリンピックではメダルに届かなかったが、素晴らしい演技で4位に入った。
「確かにメダルはダメだったけどー。あたしもあんな演技したいなぁ」
思わず泣きそうになる。
育てたなんて大層なことは思ってないけど、みーちゃんがこんな選手に成長してくれていることが嬉しくて嬉しくてたまらない。
「そうだ!アンドリューはあたしより先に来てたよ!」
メアリーはリンクの入り口のほうを指した。
「なんか、みんな急にやる気だなぁ」
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らっき(プロフ) - 完結されてからかなり経ってしまっていますが、読ませていただいてすごく好きな作品になりました。書いて下さってありがとうございます!それだけ伝えたくてコメントしました(*^^*)見てくださるといいなぁ、なんて思ってます! (2021年12月7日 22時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 大変お久しぶりです。最後まで読ませて頂きました。ぜひとも、時間があるときで構いません。名前を自分の名前に変換したものを読みたいので、よろしくお願いします。 (2018年9月2日 8時) (レス) id: 058ee396c0 (このIDを非表示/違反報告)
納子(プロフ) - yuccoちゃんさん» ほんとうに読んでいただきありがとうございました! (2018年4月9日 9時) (レス) id: 21906f0f83 (このIDを非表示/違反報告)
yuccoちゃん(プロフ) - こんばんは!ゆづのドSなセリフにトキメキました!言われたい!サイコーの終わりでした!番外編で続きも読みたいです! (2018年4月8日 1時) (レス) id: 72d5e5baf7 (このIDを非表示/違反報告)
納子(プロフ) - 鹿さん» いつも丁寧なコメントをありがとうございます。読んでいただけてほんとうに嬉しいです (2018年3月29日 20時) (レス) id: 21906f0f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:納子 | 作成日時:2017年9月7日 21時