115話 ページ24
マルコの姿を見たA
するとある人物達に気づいた
白ひげの腕の中で笑っている赤ちゃんの回りには
小さな妖精達がいたことに
「……カランとラナキュラ？
あっそっそういうこと……
あはは
あーそういうことかー」
ポロッ
「そっか
そういうことだったのね
グスッ
わたし……」
Aは涙がポロポロと出ていた
それもそのはず
やっと
やっと分かったのだから
そして
マルコ「ふっ本当Aは可愛いねい」
チュッ
『うっ？あー！へー！うー！』
マルコ「ふっ」ニコッ
「……ふふっありがとう
マルコさんのおかげでわたしは…」
スゥーー
白い空間
？「……やっと思い出したんだね」
「えーやっと
やっと思い出したよ
わたしのもうひとつの…
大切なわたしのもうひとつの家族
をね！」ニコッ
？「……ならもうわたしはもとに戻らなきゃね
“貴方のもとに”ね」
「……うん
待たせてごめんね
わたしの
大事な記憶
一緒に帰ろう
みんなのもとへ
わたしの……
大事な家族のもとへ！」
パァーー
？「……しっ……り」
誰の声？
いやこの声は
ずっと会いたかった
会いたかった
ここに来たときから……
いや
離ればなれになってしまったあの時からずっと…
貴方の声を
貴方の顔を
貴方の笑顔を
聞きたかった
見たかった
「……マルコ……さん」
でもまだ
マルコ「……良かった
良かった」ニコッ
今にも泣きそうなマルコさん
マルコさん
ずっと
ずっと待っててくれてありがとう
でもねわたしはまだ本当の事を話さないでおくね
思い出したんだよ
小さな頃の記憶を
話したい
話したいことがたくさんある
だけど
まだわたしにはやるべき事があるの
わたしの大事な宝を守るために
ムクッ
Aは体を起こして、真っ直ぐな瞳でマルコの目を見た
そして
「マルコさん
ふふっただいまです」ニコッ
マルコ「遅いよい
おかえりA」ニコッ
ガチャ
サッチ「おーいマルコ飯……
えっ？」
「あっサッチさん！良かった怪我なさそうですね」ニコッ
サッチ「っAーー！」
ギュッ
「きゃ！」
マルコ「おいサッチ抱きつくな！」
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作者名：カオアップル | 作成日時：2022年11月30日 21時
