105話 ページ13
その後サッチは夜のご飯を作る用意をしようと食堂に向かった
マルコ「おいエース！書類出してねーよい！」
エース「げっマルコ！
うー
俺書くの苦手なんだよ！」
マルコ「そんなことは前から知ってる！
だからって隊長なんだから書け！
じゃなかったら飯抜きだよい！」
エース「えっ？！
……書いてくる！」
シュッ
マルコ「まったくエースは…」
「……」(ふぅーコーヒーでも持っていこうかな)
スタスタ
コンコンコンッ
「エースAだけどー！入ってもいいかな？」
シーン
「あれ？エース入るよ？」
ガチャギィー
Aは片手でコーヒーカップを二本持ちながら、もう片方の手でドアを開けた
開けた瞬間目にした先は
エース「スゥースゥー」
「…寝てる
それも書類書き終わってないし」
コトッ
エース「スゥースゥー
サッチーめぇーしぃーー…
スゥースゥー」
「…夢の中でもご飯食べるのね
ふふっ
まったく」
Aはそっとエースに近づき、エースのおでこに触れ
ナデナデ
撫でた
「ふふっ
小さいときは大変だったなぁー」
“ちょっとエース！また傷だらけじゃない！”
“うるせー、俺の勝手だろ”
“ほらっ傷口見せなさい、包帯巻くから！“
”いらねーよ、どうせすぐ治る“
”人間そう簡単に治りません！“
最初に会ったときは、中々心開いてくれなかったし
”なぁーA“
”何エース？“
”俺……生まれてきてもよかったのかな“
”……エースおいで“
”……“
スタスタ
ギュッ
”エース、この世に絶対、生まれてきちゃいけない子なんていないんだよ
エース、あなたが生まれてこなかったらエースと出会えてなかったし
エースと出会えたから今の私がいるの“
”A……“
”エース大丈夫、わたしはあなたの側にいるよ“ニコッ
なんてこともあったなぁー
「……今回だけだからね」ニコッ
スタスタ
Aは音をたてないように椅子をゆっくりと引いた
スゥー
ストンッ
ジィー
エース「スゥースゥー」
「……」ニコッ
カリカリカリ
Aはエースの寝顔を見たあと、エースが書く筈だった書類を書き始めた
数十分後
ギィーバタンッ
エース「うーーん
ん？」
ムクッ
パサッ
エース「…毛布？
誰がかけたんだ？
あっ書類書いてねぇー
あれ？」
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作者名：カオアップル | 作成日時：2022年11月30日 21時
