検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:4,755 hit

肆話 ページ5

そのあと寝たはいいものの寝れなかった





「どうしよう…寝れないや」


ムクッ スタスタ


Aは布団から起き上がり、廊下に出て月が出ていたので座って眺めた


「きれー…」



一人ぼぉーと月を眺めていると後ろから誰かの気配を感じに振り向くと



そこには



紅丸「寝れねぇーのか?」


「紅丸さん!すみませんなんか眠れなくて、部屋を出たら月が綺麗だったもので眺めてました。」


紅丸「…そうか」



ガシガシ


頭をかきながらAの隣に座った紅丸を見ていたAはまた月を眺めた




紅丸「……お前は」


「はい?」



紅丸「お前はここにいたいか」


「えっ?」


紅丸「いや。今日ここに来て、そして俺がここにいろって言ったが、お前の言葉をちゃんと聞いてないと思ってな」



「……わたしは」



紅丸「…」



Aはまっすぐ紅丸の目を見て


「わたしは命の恩人である紅丸さんにここにいろって言われたとき本当に嬉しかったんです。だから…」


紅丸「…」



「紅丸さん!わたしはここにいてもいいですか?」



紅丸「…へっ。いいに決まってんだろう」



紅丸が優しい顔で笑ったのを見てAも笑顔で


「ありがとうございますニコッ」



紅丸「もうくらい寝ろ。明日は忙しいからな」



「え?明日ですか。何処が出掛けるんですか?」



紅丸「あー




俺とお前で出掛けるぞ。だからさっさと寝ろ。じゃぁな」



背中を向け手をあげてヒラヒラと手を降った


「はいおやすみなさい紅丸さん」



ムクッ スタスタ




バサッ



部屋に戻り布団に入ったAは明日紅丸と何処に行くのか考えていた




「明日は何処に行くのかな?フフッ楽しみ!さっ寝よーとっ!」









夢の中


?『お前は何も役にたたないねぇー』


?『そうだなぁどうする。』


?『捨てます?いっそのこと』


「…おっお母さん?お父さん?どっどうしてなの?」


母『どうしてってあなたが役にならないからよ?他に考えられる?』


父『それにお前は私たちの本当の家族じゃないだろう』



あっそうだ




わたしは








本当の家族じゃないんだった









わたしの本当の家族は……






焔ビトになって特殊消防隊によって旅立って行ったんだった









……本当の家族…





家族ってなんだろう






夢の中終了



ガバッ


「っ?!…はぁーあの頃の夢か…」


わたしは大丈夫


大丈夫だ



例え家族がいなくたって寂しくない

伍話→←参話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カオリ(プロフ) - やよいさんコメントありがとうございます!違う作品を書くのに夢中になってしまいました!楽しく読めていただけて嬉しいです!更新していきますので、これからもよろしくお願いいたします! (2021年4月2日 18時) (レス) id: ef7223e9a6 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - とても面白かったです 文をまとめるのがすごく上手ですらすら読めて見ていて楽しかったです!更新楽しみにしています (2021年4月2日 16時) (レス) id: 90306a3c24 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カオアップル | 作成日時:2021年2月21日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。