8話 ガラス玉 五条side ページ9
五条side
五条「これだけ買えばあいつら喜ぶかなー!
ふっ俺の荷物よりも土産が多いいって笑える」
コンコン
五条「ん誰だ」
?「私でございます坊っちゃん」
五条「じぃやか入れ」
執事=じぃやは俺が小さいときからずっといる
五条家に戻ってきたときは大抵、じぃやに色々任せている
執事「では失礼します」
スッ
じぃやは襖を開け、中に入った
執事「お荷物の準備ですか坊っちゃん」
五条「あー明後日にはここを出る
だから運転頼む」
執事「かしこまりました坊っちゃん
学校は楽しゅうございますか?」
五条「……まぁ楽しいかな
怖い女はいるし、変わった奴がいて
そこそこ楽しいぜ」
執事「そうでございますか
その言葉を聞けて、このじぃや嬉しゅうございます」
五条「なんだよそれ…
なぁーじぃや」
執事「なんでございましょう?」
五条「あれ持っていってもいいよな」
と言い俺はあるものに指を指した
それはまだ俺がガキの頃、ある女が落としていった物
綺麗な、薄いオレンジ色のガラス玉
そしてあの女と同じ瞳の色
俺はこれを大事に五条家の自分の部屋に飾っていた
でもここにはあんまり来たくない
だから持っていこうと思った
執事「あのガラス玉でございますか?
あれは坊っちゃんの物なのですから、持っていって大丈夫ですよ」ニコッ
五条「なら持ってく」
スタスタ
ギュッ
五条は小さなガラス玉を手に持ち、光に照らしながら見た
五条「……綺麗だ」
執事「そうでございますね
もうそれをお持ちになってから
何年立ちましょうか……
ふむ、11年でございましょうかね
坊っちゃんが5歳の時に、拾ってきたのは」
五条「もうそんなに立つのか……」
あの日
あの時
会った女は今どこにいるんだろうか
それに
あの女の目を見た瞬間
俺は体が動かなくなった
いや最初は問題なかった
ただ女の瞳の色が変わった瞬間
動かなかった
それと……
なぜか俺は
女の姿を見た瞬間、なぜか顔が暑くなった気がした
あれはなんだったんだ?
五条「うーーん
まっいっか!」
執事「坊っちゃん
夜にお客さまがお見栄になるそうでございます
別のお部屋に、お着物をご用意いたしましたので、そちらをお着になってくださいませ」
五条「うぇー
行きたくねー
つまんねーし」
執事「そうおっしゃらずに
では私は別のお部屋におりますので」
と言いじぃやは部屋を出た
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作者名:カオリ | 作成日時:2023年10月10日 0時