6話 梅ぼしと鮭 ページ7
硝子「まぁー悟のあーいう感じには慣れましたけど
あの子には無理かもしれない」
夜蛾「そこは少しずつ過ごしていけばなんとかなるかもしれない
硝子あの子のそばにいてあげてくれ
その方があの子も楽だろう」
硝子「そうですね
ならもう戻ってもいい?」
夜蛾「あーいいぞ
話は終わったからな
あーあとこれ、硝子両手を見せてくれ」
硝子「えっいいけど」
硝子は言われた通りに両手を見せた
すると
なぜか三角のような何かが置かれた
硝子「……これ
おにぎり?」
夜蛾「あー急いで作った
右手のおにぎり2個は梅ぼしで、左手の方は鮭だ
二人で1個ずつ食べなさい
お腹すいてるだろう」
硝子「えっわたしはすいてま」
グゥーー
硝子「……」
夜蛾「……ふっ」
硝子「……頂きます」
夜蛾「あー」
スタスタ
硝子「……能力使いすぎてお腹空いた
ちっ夜蛾先生にバレてたか
まぁいいや、部屋に戻ってあの子と食べよう」
スタスタ
硝子は夜蛾から貰ったおにぎりを持ちながら、部屋に戻った
コンコンコンッ
硝子「Aー入るよー」
ギィーバタンッ
「お帰りなさい
家入さん」
硝子「ただいま
ねぇー今さらなんだけどAって下の名前で呼んで良かった?」
「はい
全然大丈夫です」
硝子「そうありがとう
これ一緒に食べない?
夜蛾先生から貰ったおにぎり」
「えっ
えっとわたしお腹空いてな」
グゥーー
硝子「ふふっねぇー一緒に食べよう」ニコッ
「お恥ずかしい……
えっと
おにぎり頂きます」
硝子「うん
お腹空いてたら、何も出来ないからね
あとご飯食べて体治さなくちゃだからね」
「はっはい…」
硝子「はい
えっと右手のおにぎりは梅ぼしで、左手の方は鮭
食べれる?」
「はい問題ありません」
硝子「そうなら食べよう」
「はい」
ガサガサ
硝子「うーん作りたてだから温かいしいい香り
頂きます!」
「いっ頂きます」
硝子&Aパクッ
モグモグ
ゴックン
硝子「旨い!
夜蛾先生意外と料理できるんだ!
驚いたー
Aおにぎり美味しい?
……A?」
硝子がAに声をかけようと、Aの顔を見た瞬間、硝子は驚いた
ポタッ
ポタッ
それもそのはず
理由は
Aの瞳から美しい水滴が流れていたのだ
そう涙である
「グスッ
美味しい…
こんな美味しい食べ物初めてです」
173人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カオリ | 作成日時:2023年10月10日 0時