3話 この部屋は暖かい ページ4
……なんか暖かい気がする
いつも冷たいのに
わたし死んだのかな
いやだとしたら暖かさなんて感じないはず…
ならここはどこなの
「…ん
ここは……」
硝子「あっ起きた
目開けれる?」
ここは別の部屋?
でも目を開けたいのに開けられない
わたしの近くに誰かがいるのは分かってるけど、開けられない
「すみません、どなたか分かりませんが目を開けられなくて……
申し訳ありません」
硝子「目痛い感じ?」
「はい…
ズキッてします」
硝子「なら少し待ってて
治すから」
……治す?
と言った誰かが、わたしの目を触れた瞬間
痛かった目が痛くなくなった
そしてわたしはゆっくりと
目を開けた
目を開けた先には天井があった
硝子「良かった、見えるようだね」
と言われ、声のした方を向いた
そこには美しい女性がいた
「あなたがわたしを…
手当てをしていただきありがとうございます」
硝子「いいよ、手当てするのは当たり前だ
あと夜蛾先生って人があなたを助けたんだよ」
「夜蛾…
先生…
えっとその方はどちらに」
硝子「あっ目が覚めたら呼ぶんだった
ちょっと待っててくれる?
今その夜蛾先生って人呼んでくるから」
「はい」
スタスタ
ギィーバタンッ
硝子「……話は出来そうだね
でも…
目に光がない
一体あの子に何があったのか
……まっとりあえず夜蛾先生呼ぶか」
スタスタ
一人残されたわたしは天井を見ていた
今は冬だろうか
少し冷たい感じがする
でも
このお部屋は暖かい
「あっあの女性のお名前を伺うの忘れてた…」
今度ちゃんと手当てして頂いたお礼をしなくては…
でも本当にここはどこなのでしょうか
コンコンコンッ
硝子「入るよ」
ギィー
バタンッ
戻ってきた女性とその後ろには少し怖そうな男性がいました
するとゆっくり近づいて来て、わたしが横になっている為か、わたしと目線を合わせるようにしゃがんでくれた
夜蛾「こんにちは
私は夜蛾と言います
どこか痛いところはないですか」
「なっないです
えっと夜蛾さん、わたしを助けていただきありがとうございます」
夜蛾「いいえ
当然のことです
すみませんがお名前を伺ってもよろしいですか」
「あっ申し訳ありません
わたし華月Aと申します」
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作者名:カオリ | 作成日時:2023年10月10日 0時