10話 ガラス玉3 五条side ページ11
五条side
五条「じぃやも知らないなら、これどうすんだよ」
ガサガサ
五条は自分のポケットからあのガラス玉を取り出して、執事に見せた
執事「それは?」
五条「拾ったんだ
んでこれと同じものをつけてるがやつがいたから
渡そうとしたんだが、なんでか体が動かなかった
……なぁじぃや、俺その時に会った女を見た瞬間さ
心臓がドクドクうるさかったんだ
あと顔が熱くなったんだ
なんでか分かるか?」
執事「なんと!
ほぉー坊っちゃんが
ふむふむ
これは楽しみですなぁー」
五条「はっ何が?てか分かるなら教えろ!」
執事「ふふっ坊っちゃんがもう少し、大きくなったらお分かりになりますよ」ニコッ
五条「大きくなったら?
はぁーそんなんすぐじゃん」
執事「ふふっそうでございますね」ニコッ
五条「あー!なんなんだよ!このモヤモヤはぁー!」
?「こら悟、お静かになさい!
そろそろお昼ご飯の用意ができるから、部屋に行ってなさい」
五条「はーい母さん
怒られちまった」
執事「さっ坊っちゃん
お部屋に参りましょう」
五条「へいへい」
んで結局、分からないまま時は過ぎた
五条「……はぁーそろそろ着替えねぇーとじぃやに叱られる」
五条は掛けてあった着物を手に取り、着替えた
紺色の美しい着物を着て、別の部屋に向かった
執事「坊っちゃん、お客さまは中におります」
五条「そうか
はぁー」
執事「坊っちゃん、ため息してはいけませんよ
もしいやになったら、具合が悪いと言っても構いませんので、少しだけでも構いません
五条家としての」
五条「分かってる
んじゃ行ってくる」
スッ
五条「お待たせしてすまない」
客人「いえいえ
五条様とお食事ができるだけで、わたしは幸せでございますので、おきになさらず」ニコッ
五条「それはありがとうございます」(…こいつも作り笑いだな)
五条は客人が嫌いである
大抵の者たちは、五条家の金目当ての者たちと暗殺する者たちがいる
五条は幼い頃に数回、毒が入っているものを食べそうになったことがある
それからは客人と関わらないようにしていたが、自分が当主となったからには、我慢をして客人と話そうと努力はしている
五条「ははは」(あーやっぱ嫌、だからここに戻ってきたくないんだよ)
と心の中で呟く五条であった
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作者名:カオリ | 作成日時:2023年10月10日 0時