1話 暗闇の地下で ページ2
夜蛾side
ある日の事、その日は真っ白な雪が降っている時の事だった
私は今現在、任務である古き屋敷に潜入している
その任務の内容は
呪詛師を始末すると言う任務だ
呪術師は人間を守る為に自分の力を使う者の事を言う
だが呪詛師は逆に人間を呪い、殺害したりする者たちの事を言う
だから私はその呪詛師がいる古き屋敷に潜入している
そして
バタッ
夜蛾「……これで終わったな」
呪詛師を始末し私は高専に帰ろうと屋敷を出ようとしたときだった
どこからか、微かに人の気配を感じた
それも弱々しい気配を
それは私が立っているこの床の下から感じた
夜蛾「…もしかして人が地下にいるのか?
行ってみるか」
地下へと通じる階段を見つけ、下へと降りていった
だが降りた場所は電気がついていなかったため何も見えなかった
私は見えるように一応の為に用意していた懐中電灯をつけた
すると目の前には、錆びている牢獄があった
よく聞くとポチャンポチャンと水滴の音もしている
私は驚きながらも微かに人の気配を感じたこの場所を歩いた
歩いて数分が経つ
私の勘違いかと思い元来た道を帰ろうとした
夜蛾「私の勘違いか
なら帰るとするかっ」
ガサッ
夜蛾「っ?!」
私は急にガサッと言う音がなった瞬間、音のなった方を振り向いた
そこには
倒れている娘がいた
夜蛾「大丈夫か!」
タタタッ
私は倒れている娘に声をかけた
だが反応も返事も何もなかった
だが1つ分かるのは、今にも娘の心臓が止まりそうと言う事
夜蛾「急いで高専に戻ろう!」
私は意識のない娘を横抱きにして運んだ
娘を持ち上げた瞬間、体が細いと言う事が分かった
ちゃんと食事を与えられていなかったのだろう
すごく娘の体が軽かったのだ
服はボロボロ
顔には傷があった
多分あの呪詛師にやられたのだろう
なんという事を…
と私は心の中で話ながら、補助監督に急いで高専に向かってくれと言い、車に乗った
高専に到着したのは30分後
今は冬休みで学校には生徒が帰省している
補助監督にお礼を言い、私は娘を横抱きにして運びながらある生徒の部屋に向かった
スタスタ
夜蛾「……」
コンコンコンッ
?「はーいどうぞぉー」
ギィー
夜蛾「すまないな、休みの日に
硝子に頼みたいことがあってきた」
硝子「大丈夫ですよ
あいつら3日は学校にいませんから」
この娘の名は家入硝子
私の生徒だ
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作者名:カオリ | 作成日時:2023年10月10日 0時