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漆話 ページ10
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山「では、まずは名前を決めなくてはならないな」
名前か…
忌み子の俺が、名前なんて贅沢なもの…
ﾎﾟﾝ
貴「…？」
山縣さんは俺の頭を撫でた
山「君はもう少し自分を許した方がいい」
山「君は人の子だ。間違いなく」
忌み子なんかじゃない
そう言われて、俺の中で何かが切れた
.
.
.
ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ
貴「…？」
なんだこれは…
目から水が出てる
拭いても拭いても流れてくる
ｷﾞｭｯ
山「それは涙だ。嬉しい時、悲しい時、目から
溢れるんだ」
あぁ、どうりで
胸が暖かい
俺はきっと今、嬉しいんだ
初めて、一人の人間として認めてもらえて
初めて…忌み子じゃないと否定してくれたから
貴「ｳｯ…ｯｸﾞｽ…ｯ……」
俺は生まれて初めて、声を上げて泣いた
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田中(プロフ) - 面白いです！！頑張ってください！応援します。これから先も応援し続けます！p(^-^)q (2022年4月1日 18時) (
レス) @page42 id: dec6386a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄昏 | 作成日時：2021年12月26日 14時
