八十七話 ページ44
「お前、絶対あの二人が誰か知ってるだろ」
「ちょ、それ言ったら認めないといけなくなるからやめて」
「無理」
「…………いや確かにあの二人が誰かぐらい私も存じ上げてるけど」
昨日姉上が写真見せてきたし。
そろそろ隠せなくなってきたからもう認めるけど、あれ、Eden、いや、Eveの二人だよね。
名前は忘れたけど。確かなんかとも?なみ?みたいな苗字だったような。
っていうか、天下のアイドル様にプライベートで遭遇するとか私運良すぎない??
私はそんなこと望んでもいないのに。
………あれ、やばい今紺色の人(?)と目があったかもしれない。
んで、店出て行く時謎に紺色さん(?)に名前聞かれたけど、「誰が得体もしれない野郎に名前を教えるんだよ教えないに決まってんだろ」という女子とは思えないほどの口の悪さに若干引いてた(と、思う)。
たぶん紺色さんは明日には私のことなど忘れてると思うので、一件落着(?)かな。
漣side
「ジュンくんジュンくん、ここのキッシュは美味しいね!」
「は、はぁ………そうっすね………」
「?」
自分、オレは食べてないのでなんとも言えないが。
店内をぐるりと見渡す。
客はオレたちだけで、他にいるのは店員?店長?だけ。
さっきまでいた制服姿の………っていってもオレたちも制服なんすけど。
あの制服、たしか、夢ノ咲学園。
そういえば、夢ノ咲学園のプロデュース科にもうひとり転校生が来たって聞いたような。
もしかして、あの女子が…………
でもさっき名前聞いたけど答えてくれなか………聞き方が悪かったせいだろう。
そんなことを考えてるうちにおひいさんは食べ終わったようだ。
さっさと会計を済ませて、オレたちは店を出る。
「またこの店には来てもいいね!うん、今日はいい日和……!!」
とかなんとか言ってるおひいさんをいつものように軽く受け流して、店の前に止まってたでっかい車におひいさんと共に乗り込んだ。
Aside
今日の夜ご飯なんだろーなー。
帰ったらまず制服から着替えて………
明日はみかくんに手芸部の部室に来てくれってお願いされたんだったな。
なんでか今もよくわかってないけど。
家まで歩いてたら横にめっちゃでっかい高級車が通り過ぎた。
ちらりと車の窓から後部座席が見えたんだけど、見えたことを後悔した(白目)
………………………………一瞬目なんてあってないから。気のせい気のせい。
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サリー - 氷雨さん» コメントありがとうございます!夢主はサバサバ系が良かったんですよね! (8月4日 20時) (レス) id: be7cfea392 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - すずさん» ありがとうございます!夢主を気に入ってくれて幸いです! (8月4日 20時) (レス) id: be7cfea392 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 夢主ちゃんファミリーほのぼのしてる…(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜ (2023年1月14日 4時) (レス) @page38 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 更新するたび愛読させて頂いております!夢主ちゃんがサバサバしてるのが好き!!可愛い!!こういう夢主ちゃんとかすっごい好きです!更新、応援しております!(`・ω・´)ゞ敬礼っ (2023年1月8日 3時) (レス) @page35 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - コメント失礼します!今日初めて読んだのですがTheヒロインって感じではなく好印象を持てる夢主で内容もとても面白いです!更新待ってます。頑張って下さい! (2022年11月28日 23時) (レス) @page17 id: 8521b092ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリー | 作成日時:2022年11月6日 13時