気づいたらあんスタの世界にいた女子がアイドル校で奮闘するお話

八十六話 ページ43

帰り道

私が週一で通うお気に入りのカフェ。

カランカランと音を鳴らしてドアを開けると、いつもの店員さんを発見。

お店に客は一人もいない。……………あれなんか虚しくなってきた。

「よっ、マスター！！いつもの！！」

「は？？」

「すみません紅茶と………キッシュください」

「はいよ」

数分で紅茶が出される。……………あれキッシュは？？

「いつもはもっと人いるのにね〜」

「今日は平日だからな」

「あえて聞かなかったけど店員と客でタメ口で喋ってるって」

「どうでもいいだろ」

「それな」

みたいな会話をしている時にタイミングよくドアが開く。

途端に敬語で営業スマイルで「いらっしゃいませ」って言ってる店員にはドン引きした目で見といた。

で、そのあとにきたキッシュめっちゃ崩れてたんだけど。………ま、美味しいからいっか。

そういえばこんな時間に誰がきたんだろうなーと思って振り返った瞬間、振り返ったことを後悔した。

数秒でいいから時間戻せないかな(白目)

なんて考えている間にも時間は無情にも進む。

「あっ、あそこにオリオン座が」

「今昼だぞ、しかも室内だぞ」

「店員さん髪伸びた？？」

「いや、伸びてる」

「えーっと、イメチェンした？？」

「してねぇよ馬鹿か」

「普通にdisられた」

「乙」

「ねぇ、お前本当に店員？？」

めちゃくちゃタメ口で話してる私たちを異様なものを見るような目で見てくる紺色の髪の人。
その目やめて普通に傷つく。

「ほら、お前のせいでせっかくきてくれたお客さんに幻滅されてんぞ」

「なんでそんな平然と言うんだよ、店の売り上げに関係してんだぞ！！」

「はぁ？俺、別に売り上げとかどうでもいいし。どうせならタダで売ってもいいと考え始めてんのに」

「コイツどうかしてるぞ」

ところで、なんであの大人気ユニット、Edenの………もうやめよう、この事実を認めてはいけない。

「いや、認めろよ」

「正論やめて」

「無理」

「即答やめて」

「無理」

「ちょっとコイツ首にすんぞ」

「悪いな、店長は俺だから」

コイツ、この店員、結構若いんだよな。マジでそこムカつく。

そして空気になっているEdenの………いや、お客さん。

「ほらあのEdenの、いや、お客さん、めっちゃオーダーしたそうじゃん。行ってあげなよ」

「お、ほんとだー。じゃ、行こっと。」

「そんなんでいいのか」

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一話でまとめようとしたら無理でした…………

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