貮拾 ページ22
「ったたた…」
「お、おお…ビックリした…」
白い人、でも赤い人……鶴丸さんだ。
鶴丸さんは頭を押さえてる。打ったのかな?
「鶴丸、貴様どういうつもりだ」
「大将こっちに…」
「いやあ、はは、バレたか。三日月の奴に偵察を頼まれてたんだが…思ったより木が傷んでたな…」
この人、何で赤いんだ?
本丸にいる人は全員政府の人に手入れを受けてるはずで……隠れてた?
何にせよ、手入れしないとヤバくないかそのケガ。
「鶴丸さん大丈夫ですか」
「ん?ああ、ちと寝ていてな。その間に手入れが終わってたんだ」
「そういえば鶴丸さんいなかったね」
寝てた…のか。隠れて私の様子を見てたのかと思った…まあ寝てたと言うのが本当かどうかは分からないけど。
手入れ部屋と鍛刀部屋は政府の人が片付けてくれてるらしいから。
すぐにでも手入れは出来る。
「じゃあ鶴丸さん手入れ部屋に行きましょう」
「え?」
「ですが主危険です。何をしでかすか…」
「あー、いや、君に危害を加えようとする奴はいないんじゃないか?人間が全て悪じゃないとあいつらも知っているだろう」
確かに、不安だ。
痛い思いはしたくないし当たり前だけど死んでたまるか。
鶴丸さんは嘘をつくか分からないけど、薬研達、特に長谷部さんは嘘をつくタイプじゃない。護ってくれるって言ってくれてたし…。
「なら長谷部さんがついて来てください」
「あ、それなら俺っちが…」
「いや、ここは俺が行く」
立ち上がったとき薬研がちょっと怒ってるのが分かった。
「…薬研?」
「安定、薬研拗ねてない?」
「拗ねてる。多分俺っちが近侍なのに!って思ってるんじゃない?」
「え!?薬研が近侍なの?てか声マネ似てる…」
「…旦那達、聞こえてる。あと似てない」
ラッキー男士
槍
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空と桔梗(プロフ) - 夕月さん» コメントありがとうございます。時間はかかると思いますが、ふるゆらを終えた後に流星を書きたいと思います。 (2016年5月31日 22時) (レス) id: faabd855d4 (このIDを非表示/違反報告)
夕月(プロフ) - ふるゆらを続けて終えた後に流星がみたいです (2016年5月31日 22時) (レス) id: 0a055286aa (このIDを非表示/違反報告)
空と桔梗(プロフ) - カルーさん» コメントありがとうございます。 (2016年5月31日 21時) (レス) id: faabd855d4 (このIDを非表示/違反報告)
空と桔梗(プロフ) - 柊椿さん» コメントありがとうございます。 (2016年5月31日 21時) (レス) id: faabd855d4 (このIDを非表示/違反報告)
カルー(プロフ) - 毎度、楽しく読ませて頂いております。できれば、続けて頂きたいです。 (2016年5月31日 21時) (レス) id: 9d53292aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空と桔梗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/Kuroraand/
作成日時:2016年4月25日 22時