肆拾壹 ページ44
「大将帰ったぞー…って、どうしたんだ?」
「なんでもないよ。おかえり」
「主!えむぶいぴーです!」
嬉しそうに言う長谷部さんを手招きする。
不思議そうに首を傾げながらもすすす、と近づいてくる。
「長谷部さんすごいです。そんなあなたにはこれ、紫のマニキュアを塗りましょう」
「はい!…………え?」
「さあ」
・
・
・
「え、私にも塗るのですか?」
「はい。小狐丸さんは黄色ですね」
「ま、まあぬしさまがしてくれるなら…」
・
・
・
「いえ、私は…」
「え?何、わかりました。ピンクですね」
「え、いえ私は…」
「ピンクですね」
・
・
・
「同田貫さんは軽傷なんで、先に手入れですね」
「いや先にじゃなくて別に手入れだけで…」
「知ってますか?茶色のマニキュアもあるんですよ」
「俺ァ別に見た目は…」
「え?茶色じゃなくて可愛らしい桃色がいい?わかりました」
「……茶色で」
・
・
・
「俺は黒で頼む」
「黒ですね」
「あ、待て赤でもいいな…。いややっぱり黒か?」
「貴方、なんでそんなに乗り気なんですか…」
・
・
・
「薬研?どこ行こうとしてるの」
「え、いやちょっと便所に…」
「紅色?うーん、薬研には紫が似合うと思うけど…」
「大将!?どうしちまったんだ!変なもんでも食ったか!?」
・
・
・
(なんか…悪いことしちゃったな)
(うん…ちょっと反省)
(僕は止めたよ)
(そういうお前もちゃっかり青塗ってもらってんじゃん)
(馬の世話のご褒美だって…へへ、目をかけられてるって感じがするよ)
(次は淡紅色じゃなくてあの色にしよう。一兄の髪の色)
(じゃあ俺は…)
(犯人は貴方達でしたか…加州清光、大和守安、乱藤四郎)
(ゲッ…宗三…)
(兄様に言いつけます)
ラッキー男士
槍
99人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空と桔梗(プロフ) - 夕月さん» コメントありがとうございます。時間はかかると思いますが、ふるゆらを終えた後に流星を書きたいと思います。 (2016年5月31日 22時) (レス) id: faabd855d4 (このIDを非表示/違反報告)
夕月(プロフ) - ふるゆらを続けて終えた後に流星がみたいです (2016年5月31日 22時) (レス) id: 0a055286aa (このIDを非表示/違反報告)
空と桔梗(プロフ) - カルーさん» コメントありがとうございます。 (2016年5月31日 21時) (レス) id: faabd855d4 (このIDを非表示/違反報告)
空と桔梗(プロフ) - 柊椿さん» コメントありがとうございます。 (2016年5月31日 21時) (レス) id: faabd855d4 (このIDを非表示/違反報告)
カルー(プロフ) - 毎度、楽しく読ませて頂いております。できれば、続けて頂きたいです。 (2016年5月31日 21時) (レス) id: 9d53292aa3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空と桔梗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/Kuroraand/
作成日時:2016年4月25日 22時