頑張っている君が好き。【YouTuber短編集】

あなたが好きなのは ─ Bunkei ページ26

▶You Side

あなたが好きなのは私じゃない。

私の友達の小豆ちゃんだ。


たしかに小豆ちゃんは私とは正反対だ。

かわいくて、小さくて、面白くて……


私に足りない物を沢山持っている。


ぶんちゃんが惚れる理由も分かるし、私が男だったら多分惚れていると思う。


だから、あなたをどんなに想っても届かないみたい。


いつものように3人でたわいもない会話をしていた。

お腹空いたとか、次の授業やだとか。

会話が途切れた時、小豆ちゃんがこんなことを聞いてきた。


小「ねぇ、ふたりは恋愛と友情どっちかしか選べなかったらどっちを選ぶ？」


よく少女漫画である“三角関係”ってやつだ。


ぶ「俺は恋愛かなー。

友達に好きな子取られるの嫌やもん



あーずーだったら、どうするの？」


小「んー私は友達かなぁ。

やっぱりその子に嫌われたくないし、また次の恋愛で頑張ればいいかなって。」


私は考え込んでしまった。


だって、今の私の状況なんだもん！


そりゃあぶんちゃんも小豆ちゃんもどっちも大好きだし、嫌いになんてなれる訳ない。


だから、どちらかの関係を壊してしまうなんていや。



小「ねぇ、Aはどっち？」


『私？私はね＿＿＿＿』

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