162 ページ21
*
shp「っっ！！！A先輩！…………と、クソ先輩」
『あ、ショッピくん！』
kn「なんで俺だけ残念そうやねん」
熱い砂浜の上にぼーっと胡座をかいていたショッピくんが私たちに気付いて控えめに手を振ってくれている。すぐ様その場から立ち上がると私の目の前にまで歩いてきてくれた。
shp「ふふ、A先輩一体何処で何してたんすか？」
『ん？コネくんと遊んでたよ〜！』
shp「コネシマ殺す」
kn「いやいやいやなんでやねん!?」
私と喋っていた時はにこにこしていたのに、コネくんには明らかな殺意を向けていた。確かショッピくんはコネくんのことあんまり良く思ってなかったんだっけ……？
『あ、他のみんなは？』
shp「ん？……あぁ、他の奴らっすか。三年生組は近くのレストランであの件について話してますよ」
『……あの件？』
shp「え？あー………まぁ、また近いうちに分かりますよ。ね？」
『ほ、ほうほう……』
あの件というのが引っかかって質問をすればそれ以上は聞くな、という無言の圧力で大人しく引き下がる。近いうちにわかる？一体何があるのだろうか。
shp「……で、しんぺい神さんは先に旅館の方へ。保護者係として兄さんがテントに。その他は全員海で遊んでますよ」
『なるほど！じゃあ海の方へ行』
kn「嫌や」
私の声を遮ったのは紛れもなくコネくんだった。ぷんすかと静かに可愛く拗ねている。掴まれた腕には力が篭っており振りほどけはしない。
『な、なんで嫌なのコネくん？』
kn「……Aとだけがええ。ふたりがええねん」
『そ、そっか〜……うーん……』
目を逸らしながら我儘を言ってくる。スーパーウルトラかわいいわがままだ。きゅん、と胸が弾んでいく。前までのコネくんならこんな我儘言わなかったんだよね。スキンシップも少なくて。ゲームセンターの件があってからはデレデレだけれど。
shp「我儘ばっか執拗いですよ、A先輩が困ってます」
その時、お互いの目に電流が走った。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2388人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むぎちゃ。(プロフ) - 匿名ちゃんさん» コメントありがとうございます!!素敵な作品と言って貰えて嬉しい限りです！更新頑張ります〜!! (2022年6月28日 13時) (
レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん - 最初からずっと読ませていただいてますが、とっても素敵な作品ですね！いつも楽しく読んでます。更新作者様のペースで頑張ってください！ (2022年6月26日 13時) (レス) @page1 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ。(プロフ) - 幸＠ユッキー！の裏アカさん» 今日からパスワード外させて貰いました！待ってて下さりありがとうございます！✨ (2022年4月10日 22時) (レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ。(プロフ) - 和奏さん» 和奏さんお久しぶりです〜!!ハートが段々付けられて行くの見てました笑更新頑張ります！ (2022年4月10日 22時) (レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ。(プロフ) - 空白ちゃさん» コメントありがとうございます！これからも更新頑張ります(๑•̀ •́)و✧ (2022年4月10日 22時) (レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むぎちゃ。 | 作成日時：2021年9月20日 21時
