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*
引っ張られていたゾムくんの男らしい手がやっと離れた。ほっぺ伸びてないかなと不安になって両頬をぺちぺちと両手で叩いて確認する。た、多分大丈夫……。テントへ戻るとみんなはもういなかった。
kn「ん、A。待ってたで、一緒にあそぼ」
『！ コネくん』
シンプルに気付かなかった！ごめんコネくん！
三角座りをして大人しく待っていてくれていたらしい。わんこみたい。私を見つけた瞬間、しっぽみたいなのがぶんぶん揺れた気がした。……し、しっぽ？
kn「何する？泳ぐか？砂遊び？浮き輪？」
『あ、なんでもいいよ！』
kn「……じゃあ、浮き輪がええ」
『！ いいね、私浮き輪でぷかぷか浮かぶの好きなんだ〜』
kn「…………おれも、すき」
テントに置かれていた水色と白のしましまの浮き輪を手に取ると、コネくんが「っあ、」と声を出す。その言葉に振り返ると顔を顰めて腕を組んでいた。あれ、なんか違かったかな……?!
kn「……ちゃうな」
『え？』
kn「浮き輪、ちゃうな。こっちにしよ」
『え、う、うん！』
な、何がちゃうななんだろう！
この浮き輪はお気に召さなかったのだろうか。コネくんは水色のボートを脇下に挟むと海へ向かった。因みにゾムくんはひゃっほー言うて海に飛び込んでいきました。はい。
*
『う〜〜ん……ボートもいいね……』
kn「……うれしいか？喜んどる？」
『うん！きもちぃ……』
ボートの浮き輪にうつ伏せになりながらぷかぷか水上へ浮かぶ。コネくんは海に浸かりながらボートに上半身をのせている。空からはじんじんする太陽の日差しを受ける。日焼け止めは塗ったし準備万全！
『コネくんはボート乗らないの？』
kn「俺乗ったらせまなる」
『いいよいいよ、折角だし乗ろうよ！』
kn「！乗る」
上半身をぐっ、と両手で力強く起き上がらせて、ボートの中に入ってくる。体格もあるし筋肉もある高身長イケメンな彼だが、ボートの中は狭くならなかった。だが、非常に重い。
『……こ、コネくん』
kn「なんや」
『重いです……』
ボートの中でうつ伏せになっている私の上に包み込む様に背中に引っ付いて離れないコネくんがいるからだ。
kn「……ぎゅ、ぎゅぅ…」
『抱きしめてもだめ！』
*
おまけ:日焼け止め会話
kn「……からだ、やわこいな」
『ん？なんか言ったコネくん？』
kn「別になんでもないで、………太もも、ええやんけ」
*
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むぎちゃ。(プロフ) - 匿名ちゃんさん» コメントありがとうございます!!素敵な作品と言って貰えて嬉しい限りです！更新頑張ります〜!! (2022年6月28日 13時) (
レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん - 最初からずっと読ませていただいてますが、とっても素敵な作品ですね！いつも楽しく読んでます。更新作者様のペースで頑張ってください！ (2022年6月26日 13時) (レス) @page1 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ。(プロフ) - 幸＠ユッキー！の裏アカさん» 今日からパスワード外させて貰いました！待ってて下さりありがとうございます！✨ (2022年4月10日 22時) (レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ。(プロフ) - 和奏さん» 和奏さんお久しぶりです〜!!ハートが段々付けられて行くの見てました笑更新頑張ります！ (2022年4月10日 22時) (レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ。(プロフ) - 空白ちゃさん» コメントありがとうございます！これからも更新頑張ります(๑•̀ •́)و✧ (2022年4月10日 22時) (レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎちゃ。 | 作成日時：2021年9月20日 21時
