【d!】総統さまと御一緒に【gr】

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grside




ゆっくりドアを開けて部屋から出て行った彼女の姿を目で追う。にしても、この珈琲美味いな。少しほろ苦いのが自分好みだ。



俺達が会議をする都度に運ばれてくる自分の好き…違う、自慢のメイドの珈琲が苦難の会議の至福の一時でもある。





……好き、では無い筈。多分、




否、好きじゃない。さっき鬱が言い放った結婚したいという言葉に少し腹が立ったのは自慢のメイドが取られると思ったからだ。絶対そうだ。……多分




嗚呼、あの台詞を聞くと一度収まったほろ苦い感情がまた再会して来た。ほろ苦い感情を消化する様にまた一口珈琲に口を付けると彼女の顔が思い浮かんだ。








ut｢！！…あぁ〜…ぐるちゃん、鏡で顔見てみぃや｣


gr｢？……なんだ、何か付いてるのか？｣





ニヤニヤと何処か悪い顔をする彼奴は自分の口元に人差し指を差した。……何だ、口か？




ut｢っはは!!ぐるちゃん顔めっちゃニヤニヤしてるで!!｣



gr｢っはぁッ！！？｣




ガタッ、と勢い良く机に両手を置いて席を立った。その物音に皆が吃驚した顔で此方を見やる。





tn｢…ぐるさん、どうしたん？｣





gr｢っあ、嗚呼…何でもない、失礼したな。…鬱、総統室にてまた話そうでは無いか？｣




ut｢ッア…ひゃい……｣









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『……なんか今、凄い物音したなぁ…って、そんな事どうでもいい!!グルッペンさんの部屋、掃除しなきゃ！』





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