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総統さまの甘い対応が数日間続いた、不思議な気持ちと同時によく分からない感情が強くなった。結構前からあった、よく分からない感情が。
昨晩、突然にして伝えられた。総統さまの部屋で、真剣な表情をして、こう言われた。
gr「……実は、だな。明日、俺はお見合いがある。突然だが、伝えるのが遅くなってしまって申し訳ない。」
『……っ、そ、うなんですか』
お見合いという単語に頭がガツンと殴られた様な衝撃が走った。喜ばしい事だ、総統さまにお嫁さんが出来るのだ、笑え、笑え、祝え、自分。脳裏でそう思っても、行動には出来なかった。
『……はぁ、』
ut「どうしたん、重い溜息なんか吐いて」
『っわ!?……う、鬱さん…』
憂鬱な気分に重い溜息を吐いて薔薇の花園を掃除していると、隣から声を掛けられた。いつから居たのだろうか、鬱さんが立っていた。浮かない表情をする私を見て、目を薄めた。
ut「……もしかして、グルちゃんのお見合いの事で悩んどるん？」
『え!?そ、そんな訳……だって、総統さまにお嫁さんが出来るってとても良い事じゃないですか!!私は嬉しいですよ、おみあ』
ut「……それ、ほんまなん？」
『っ、……う、』
作り笑いでこの場を乗り過ごそうとしたが無理だった。嗚呼、やっぱり駄目か。疑いのある深く青い瞳が私を突き刺す。口が止まって、黙りこくった。
ut「Aちゃんはグルちゃんの事好きなん？」
『……分からないです、総統さまの気持ちも、お見合いのことも、』
ut「……じゃあ、お見合いの事聞いてAちゃんはどう思ったん？素直に祝えた？」
その質問に、横に首を振る。素直に喜べなかった、胸がちくり、と傷んで辛かった。鬱さんは少し微笑んで口を開いた。
ut「ほら、やっぱりAちゃんはグルちゃんの事が好きなんよ」
『！！』
好き、私は総統さまの事が……？
でも、否定は出来なかった。この不思議な感情はきっと、好きという気持ちなのだろう。立場上、絶対に叶わない恋だったから見ないふりをしていた。
ut「自分の気持ちに、素直になってみ？」
……私は、私は
『私は、総統さまが好きです……！！』
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むぎちゃ。(プロフ) - ぴくぴくさん» ありがとうございます！最後は派手にやりましたねw (2022年1月29日 10時) (
レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ。(プロフ) - AYMさん» ありがとうございます！お見合いは絶対にぶっ壊すと決めていたので！wこれからも頑張ります！ (2022年1月29日 10時) (レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴくぴく - 完結おめでとうございます!最後の展開もとても素敵でした! (2022年1月24日 10時) (レス) @page45 id: e64c54ff5a (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 完結おめでとうございますぅぅぅ！！(泣)ほんまによかったぁ結ばれて。マジでドキドキしました！でも、お見合いぶっ壊してくれること信じていました！これからも頑張ってください！ (2022年1月12日 7時) (レス) @page45 id: 74fcfd0a5e (このIDを非表示/違反報告)
菜月＿デコレ(プロフ) - やだぁ！久しぶりー！ (2021年12月19日 20時) (レス) @page29 id: 88aa71d916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎちゃ。 | 作成日時：2021年3月9日 23時
