【d!】総統さまと御一緒に【gr】

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『……総統さま、』


gr「なんだ」


『なんで抱きしめてイラッシャルノデショウカ』


gr「……抱き枕、だろ？」


『嫌々!?確かにそうですけど!!!』





後ろからバックハグの体制で腰に腕を回す総統さま。じたばたと四方八方に暴れて抵抗してみるが全部抑え付けられた。無駄な抵抗でした。




なんでやねん。





『無理です!!!私恥ずか死します!!!無理です!!!』


gr「あっそ、忠誠を誓った相手の胸の中で死ぬ気持ちはどうだ」


『とても恥ずかしいです』


gr「そうか」





マジでこの総統さま表情一つも変えないじゃん。流石は冷静沈着な総統、グルッペンさん。とても強い…!!






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grside



gr「……まぁ、良いじゃないか。早く寝るぞ」


『いやですっ!!!無理ですっ!!!っい、や……で、』


gr「はーい、おやすみ……」



腰に回していた両手で、彼女の目を塞ぐ。すると、一分も掛からずすやすやと気持ち良さそうに胸を上下に動かして眠った。





『……っすぅ、っすぅ……』



gr「……っふは、可愛ええ顔しやがって、」




その寝顔につい虜になりそうだ。可愛いな、此奴。



思い切って額にそっと口付けを落とすと、両腕をまた腰辺りに戻した。さっきよりも、もっと強く、起きない程度に抱き締めた。





目の前で眠る彼女は、本当に可愛い。いつか、彼女も俺の元を離れて結婚してしまうのか、寂しいなぁ。






……Aの、お婿さん。





gr「……俺が、なれたらええんやけど。」





気付けば自覚していたこの好意。ずっと誤魔化していたが、もういいだろう。完敗だよ、この気持ちには。




だが、この気持ちが結ばれる事は絶対無い。だって、だって＿＿＿









gr「……あの日、までだ。……あの日まで、だから……あの日まで、Aと＿＿＿＿＿」





俺は瞼をゆっくりと閉じた。





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