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九十二話 ページ48
廊下
リドル先輩が、ハートの女王の法律第何条の何とかがあるから帰るらしい。
それなら私も帰ろうかと途中まで一緒に帰っているところだ。
「げっ、あれは…」
リドル先輩の視線の先を見ると、あのそっくり双子のなんかキチッとしてる人がいた。
なんでもない顔で通り過ぎようとしたが、あっさりと話しかけられた。
「おやおや。リドルさんとオンボロ寮の監督生さんではありませんか」
「気付いていた癖に…ボクは今キミと話している暇はないんだ。失礼するよ」
そう言って私の腕を引いて行こうとしたが上手くいかず。
「そんなこと仰らずに。ああでも、監督生さんはお時間がありますよね？」
『え、ああ、いや、まあそのなんというか…』
あるっちゃあるが嫌な予感しかしない。だから濁した。
「彼女に時間はないよ！早く行こう、A」
『は、はい』
「ふふふ。テストにお困りなら、いつでもモストロ・ラウンジにお越しくださいね」
『………は？』
リドル先輩には聞こえていないと思う。
もすとろらうんじってなんだ？
「はぁ…ツイてないな。まさかジェイドに会うなんて」
ジェイド先輩って言うんだ。
でも、えーと、フロイド先輩の方がヤバかった気がするんだけど…
その後オンボロ寮に帰ってきた。
グリムの挙動がおかしかったがどうせ変なものでも食べたんだろうと気にしなかった。
あー、期末テストもうすぐだ……
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作者名：サリー | 作成日時：2023年9月7日 7時
