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同級生5 ページ7




「そう言えば新隆くん、朝ちゃんと手振ってくれましたね!」


野球部の声が響く放課後、目の前にいる彼女はそう口にした


「朝…って、あれお前だったのかよ」

「え、知らずに振ってたんですか?」

「俺そんな目良くねぇから」


「それと、敬語」と付け足せば、彼女はハッとしたように口元を抑えた

少し恥ずかしそうに頭を搔く彼女からそっと目を逸らし、解答とは全く違う答えが書き記されたノートに指を向ける


「あれ、違う?」

「かすってもねぇよ」

「そ、そんな………」


落胆した様子の彼女は、赤ペンで小さくバツを書き、すぐ下にまた計算式を綴り始めた

…にしても、朝手を振ってきたのはこいつだったのか…全くの他人ってことじゃなくて良かったな…てか、こいつもよく俺だって気付けたな


「新隆くんの髪は、綺麗だからすぐ分かるよ」

「ん、え」


心を読まれたかのような返しに、俺の喉からは変な声が吐き出される


「私はほら、真っ黒だからさ…新隆くんみたいな明るい色、ちょっと羨ましいんだよね」


整えられた毛先を触りながら、そいつはニコニコとしていた

気恥ずかしくなった俺は、小さく「そうか」と返す


「…そこも違うぞ」

「ええ?!」


お前には黒髪の方が似合うなんて気の利いた言葉は、そっと呑み込んだ

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設定タグ:モブサイコ100 , 霊幻新隆   
作品ジャンル:アニメ
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かっち(プロフ) - めっっっっっっっちゃくちゃ面白いです…。なんでしょう、この嫌悪感がなさすぎる夢主ちゃん。最高ですね。霊幻師匠もかっこいいし、最高すぎるし、めちゃくちゃ大好きです。更新待ってます! (2022年11月11日 23時) (レス) @page11 id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:坂丸 | 作成日時:2019年2月14日 20時

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