おさかなさんとどらごんと『Fischer's』 (ページ24)

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１６匹目ページ24

ミィカside

震える体を抱きしめれば、ビクンっと肩が動いた

「ミィカ……さん…？」

よかった。覚えてた

「お、よくわかったな。久しぶり、マシロ」

マシロは怯えた表情でこちらを振り返る

…あ、離れちまった……

シﾛ「どぅ…して……どうして、あなたが来るんですか…?!そんなに、私がいじめられるのを見たいんですか…?!」

あっちゃぁ……盛大に勘違いしてらぁ…

「カワイイ子いじめる趣味ねぇから。…いじるのは、好きだけど。ってそーゆーこっちゃねぇ！このまんまでいいのかよ？いや、まぁ、"いじめられて怯えてる私かわいい♡"って思ってんなら話別だけど？」

そう冷たく言えば、マシロはぶんぶんと首を横に振った

わかってたけど。そーゆータイプじゃなさそーだし

「じゃあさ、どーしたいんだよ？このままいじめを黙っとくのか？もうクロと話さなくていいのか？ちげぇだろ」

シﾛ「け、ど…。心配、かけたくない、し…っ。先生に言っ、たら、いじめ、ひどくなるかも、だし…っ」

クロと話せない事が効いたのか、今までいじめられて泣かなかった彼女がポロポロと涙を零して、途切れ途切れに言った

「逆に言ってくれない方があいつは辛いと思うけど？つーか、言われたんじゃねぇの？」