【名探偵コナン】どうか、怪しまれませんように。

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『着いた、ね。うん。』

着いた、けど

この家鍵じゃなくて暗証番号と指紋認証でドアが開く仕組みになってるっぽいんだけど


要らなくね！？！？

面倒臭いわ！！


「どうしたの、お姉さん

開けないの？



それとも




開けられないの？」







黙れ小僧。本当黙れ。



それにしても暗証番号かあ･･･

私が好きなキャラが安室さんだし“０”だったりしてね

そんな楽観的な考えで液晶画面の０をポチッと


するとガチャッと扉が開く音が聞こえた




マジか。




そんなんでいいのかここの家のセキュリティは




「わあ、開いたみたいだね〜！」とか言って何不法侵入してんだよやめてくれ


コナンくんに続いて私も家に入ろうとした時、誰かから見られているような、鋭い視線を感じた



ってもうあの人ですよね！！
わかってますよはい！！

向かいの家の２階の窓からこっち覗いてる糸目のお兄さん見えたもの！！

イケメンですね！！

だがしかし、死神にこれ以上家を走り回られては迷惑なので私も家に入る


『こらこら、走らないの。』


そう困ったように眉を下げて笑いながら言うとはーい、と大人しくなった



こういう所は可愛いなあ







「僕走ったらお喉渇いちゃった〜」


そう言いながらソファーにポスンと腰掛けた死神

前言撤回する。

全然大人しくなってないし可愛げもクソもなかった



段々腹立ってきたぞこの死神主人公

糸目のイケメン早く引き取ってくれ


「ねえ、Aお姉さん、何か飲み物頂戴？」

コテンと可愛らしい効果音がつきそうなくらい首を傾げて飲み物をねだってくる死神


取り敢えず冷蔵庫を開いてみる

リンゴジュース、オレンジジュース、お茶にヨーグルト、ゼリー、卵に冷凍食品･･･


うん。

野菜類が一切入っていないこと以外は普通だった


『リンゴジュースとオレンジジュースとお茶しかないけどどれがいい？』


「オレンジジュース！」

『はいよ』

この死神は出ていく気はあるのだろうか



２つのコップにとくとくと注がれるオレンジジュースを見ながら死神が私に話し掛けてくる


「お姉さんさ、米花町に来る前は普通の高校に行ってたの？」

普通こういう質問小学生はしませんけど〜？

本当こいつ墓穴掘るのうまいわ。

『普通科ってことかな？

ううん、私前の高校は商業高校だったよ』


「そっかあ！商業高校って電卓使うもんね！

お姉さんが暗証番号打つ時ちょっと気になっちゃって」



うっわ怖い

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