【名探偵コナン】どうか、怪しまれませんように。

３２ ページ34

皆さんお元気ですか、私はそこまで元気じゃないです

今ポアロの入口付近にいるんだけど
さっき毛利探偵事務所に男の人と女の人が入っていくのを見ちゃったワーイ
これはもう確実にアレじゃないですか、RX-7がお釈迦になっちゃうやつじゃないですかヤダア

お高い車をあんなふうにしちゃうあたり金銭感覚おかしくなってそうだね安室さんそんなとこも好きだよ

「あれ、Aさん？
どうしたんです、そんなところで」

振り返ると私に声を掛けてきた安室さんの他にコナンくんや蘭、蘭の父である毛利小五郎がいた



『いえ、ちょっとポアロでお茶しようとしてたんですけど･･･

私てっきりおじさん事務所にいるかと思ってたんですけど、何処か出掛けてたんですか？』

「まぁな」
おじさん、もとい毛利小五郎が事務所の方をちらりと見て返事する

何かあったのかな、という顔をしてみる
こんなことしてもきっと事務所には入れないんだろうな
仕方ない、ポアロでお茶飲みながら待つか･･･



･






『遅い。もういいや、帰ろう』
あれからポアロでしばらく待ったが何も音がしない
漫画とかだと結構すぐだったと思うんだけど
なんなんですか。関わるなってか？

若干キレ気味になりながらポアロを後にする
そして毛利探偵事務所の階段の前を通り過ぎた時




パァン




乾いた音がした



これは関われって合図か何かか。
徒競走かよ。もっと他になかったのかよ。

ないとは思うけど一応怪しまれないようにゆっくり階段を上る


登っている途中で蘭の叫び声が聞こえた


あっ、トイレ開けちゃったんだ･･･
嫌だろうなあ自分の家のトイレで知らない人が殺 されてるとか･･･
私だったら即引っ越すわ･･･

バァンッと凄い音がするほどドアを強く開けて蘭を探す

するとそれにびっくりした安室さん達の姿


『蘭！？』
すんごいけたたましい叫び声聞こえたぞ、と呟く本心とは真逆のどうしたの、と心配する声を掛ける



そうして蘭の見ている方向に目を移すとトイレの中で男性が拳銃を持って息絶えて、1人の女性がガムテープで縛られていた





くっっさ！！！！！！！！！！！！！



血とタバコの煙の混ざった臭いだよ？
臭い。おじさんタバコやめなよマジで。


この匂い嗅いだだけで吐き気してきた･･･
口元を抑えてないとマジで吐きそう無理ィ

『うぇっ･･･』
ヤベエ声に出しちゃったよ


「Aさん、無理しないでください」

馬鹿かお前は･･･
無理してナンボの世界だろここは

３３→←あけましておめでとうございます

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す