【名探偵コナン】どうか、怪しまれませんように。

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･･･えーと、ここ何処だろう。

ていうかさっき神様にも同じ質問したけど一切答えなかったしな。

あのハゲめ･･･

まあそれは後で考えるとしよう。

今私がいるこの場所は何処かの路地裏･･･？

大通りに行けば誰かしらに会うだろうと足を踏み出した、その時だった。

銃声が聞こえたのは。

流石にのんびりした性格の私でもここから離れないと危ないことはわかる。

だから走り出した。

この場所から、銃声が聞こえたと思われるこの一帯から離れるために。




離れるために走ったはず、なのに。


なんで目の前からあの真っ黒コーデの長髪のお兄さんといかついグラサンかけたお兄さんが目の前から歩いてくるんですかね！！！

忘れてたよ！自分が方向音痴だったって事を！！

数分前の自分を殴りたい！何故走った！
余計に迷子だわ！ここ何処だよ！

内心こんな状態だから余計に疲れる

ああ、どうしよう。あれ絶対ジンニキだよねその後ろにいるのウォッカだよねああどうしよう涙出てきた

どうか、怪しまれませんように。

殺されませんように。

心の中でそう祈った私がとった行動は






『あのっ、すみません男の子を探しているのですが･･･見かけませんでしたか？
赤い服を着た子なんです！』



「･･･」

「･･･見てねぇな。女、悪いが俺らは急いでるんでな」

敢えて話し掛けるというものだった。



うわああウォッカ優しい答えてくれたありがとう
でもごめんね本当は探してないんだ




『･･･っそうですか』

そして私は礼を言ってその場を立ち去り路地の影からふたりが離れていくのを待った




疲れた。

はあ、取り敢えずここから離れる前に警察に電話しよう。


歩きながら110と押して通話ボタンを押そうとした時だった

ぴちゃ、と雨が降ってもないのに何故水溜りが？と思って下を見た瞬間思考が停止した


水じゃ、ない。

水は、こんなに赤くない。

これはまるで、

本物の──血だ。





悲鳴をあげるのを堪え震える手でスマホを見る









今度こそ110番して救急車も呼んで。








死体と二人っきりなんて誰でも嬉しくないよこんな状況。


早く誰か来てくれ。


『っていうか





名探偵コナンの世界にトリップするとか一言も聞いてないんだけど』


あのハゲいつか殴る

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