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ぶりっ子 95 ページ8



結局いくら探しても目当ての人達は見つけることが出来ず、一人途方に暮れていた。伊之助の空間識覚が使えたらと何度も思ったが所詮は無い物ねだりだ。

馬鹿正直に一直線に進んできたので来た道を戻れば村田さんにも会える。炭治郎たちに会いたい一心で冷静さを失って走ってきてしまったが戻ろうかな、と。

___そう考えた時だった。


「お前、姉さんに殺されたんじゃなかったの?」


低い声が、どこからともなく聞こえたのは。

両腕が急に動かなくなったと思えば、グン、と空へ引っ張りあげられる。おいおいどこまで引っ張るんだと思い始めたところで止まった。首を傾げ少し苛立ったようにこちらを見る、鬼が目に入った。



どこからともなく吹いた風が、彼の下弦の伍と刻まれた左目を顕にする。
……ちょっと待ってこいつラスボスなんだけど!!
今の私の強さじゃ絶対倒せないアカンやつですけど!!?

刀を鞘から抜こうとするも、両腕が糸で固定されているため動かない。やべー……、攻撃されたら一巻の終わりなんだけど。(恐怖)


「姉さんがやり損ねたのかな……、母さんもやられたみたいだし。なんでこんなに自分の役割も果たせないやつばかりなんだろう、だんだん腹が立ってきたよ。
君もそう思わない?」

『チョット、ヨクワカンナイッスネ……』

「へえ。まあ別に君がどう思おうとどうでもいいけど」

『(なら聞くなよ)』


私の心の声は届かなかったようだ。

うつむいて何かを思案しはじめた鬼を横目にどうにかこの蜘蛛の糸から抜け出せないかともがくものの、腕に巻かれた糸は一向に切れる気配がない。

てかこれ背中にもついてるね??結構苦しい。

木とほとんど同じ高さだけども解放されたところで無事でいられるだろうか……。

打ちどころが悪ければ最悪お陀仏では。下ろす時言ってくれないかな……。でもまずこの糸を((振り出しに戻る


い、_____累ッ!!!

足りない頭を必死に回転させていると、どこからか焦ったような声が聞こえてきた。だんだん近づいてくるその声に聞き覚えしかなくて、もはや考えることを放棄した。

だって、既に下弦の伍の鬼が目の前にいるんだ。それだけでも倒せるかどうか分からないのに。


「ここにいたっ!!累!!!」

「……姉さん」


二体なんて、もっと無理じゃないか。(白目)

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紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - 無理しないで頑張っていただければ幸いです (5月3日 22時) (レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (4月29日 20時) (レス) @page27 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
くまもん - 最高です。ドタイプな作品です。更新お願いします! (2月29日 15時) (レス) @page27 id: 888b8ee33d (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新待ってますね!ゆっくりでいいので! (1月7日 18時) (レス) @page27 id: 4e402dc10b (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - 続きが気になります!更新待ってます!! (7月21日 22時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜々 | 作成日時:2020年11月15日 22時

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