ぶりっ子 ９０ ページ3
＊
出発の朝。
昨日の夜に身支度を整えたら外に集合、と約束したのを思い出し、ここ何週間か着ていなかった隊服に腕を通す。
もう、私以外の全員が既に支度を終えて外にいるらしい。
お世話になったおばあちゃんに言われて急いで外へ出る。炭治郎と善逸くんは笑顔でこっちだよと手を振ってくれたが伊之助は舌打ちをプレゼントしてくれた。(なぜ)
駆け足で彼らに近寄ると、突然善逸くんが｢エーーッ！！？｣と叫んだ。朝から元気だね。(うるせえ)
とりあえず『おはよう』と挨拶をした。
｢え？ああ、おはよう……じゃなくて！！！その顔！！どうしたんだ！！？｣
｢どどど、どうしようAちゃんの可愛い顔が……｣
｢なんだその変な顔｣
『しばくぞ猪(怒)』
多種多様な反応を示してくれた三人が、色々な角度から私の顔を見てくる。いやんそんなに見られたら照れちゃう((
まあ、彼らがこんな動揺するのも無理はないと思う。
昨日はほとんど眠れなかったせいで、私の顔にはくっきりと、それはもうはっきりと目の下にクマができてしまっているのだから。
寝ようと思って何度も目を閉じたのだが、いかんせん眠気が襲ってこなかった。
おばあちゃんのご飯美味しかったなとか、しのぶさんと会いませんようにとか、生き残れますようにとか、その他諸々考えていたら、あっという間に朝になってしまったのだ。
素直に眠れなかったことを話すと、炭治郎が｢辛かったりしたら直ぐに言ってくれよ？｣と優しい言葉をかけてくれたので心のHPが全快した。お兄たん！！！
｢では、切り火を｣
｢ありがとうございます｣
おばあちゃんが【必勝】と書かれた木の板と石を取り出すのを見て、後ろをむく。
カチカチ、と音がなった瞬間に伊之助が｢なにしやがんだババア！！！！｣と叫んだ。
記憶を思い出す前から切り火はやって貰ってたから、私は今の伊之助のようなことにはなりませんとも。
…………でもこれって意味あんのかな。ただの儀式だよね。初詣とかでお願い事するのと同じようなもんか！！！結局叶わないよねあれ！！！
荒ぶる伊之助を３人がかりで押さえて、ようやく藤の家紋の家から旅立った。最後までチョコたっぷりなトッ〇のように最後まで騒がしさたっぷりだった私たち。
…………おばあちゃん、大変だっただろうな。
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紅奈虹夢＠虹茶(プロフ) - 無理しないで頑張っていただければ幸いです (5月3日 22時) (
レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (4月29日 20時) (レス) @page27 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
くまもん - 最高です。ドタイプな作品です。更新お願いします！ (2月29日 15時) (レス) @page27 id: 888b8ee33d (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新待ってますね！ゆっくりでいいので！ (1月7日 18時) (レス) @page27 id: 4e402dc10b (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - 続きが気になります！更新待ってます！！ (7月21日 22時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々 | 作成日時：2020年11月15日 22時
