ぶりっ子、前世を思い出す ２ 【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ５０ ページ4

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飴をあげたことにより大人しくなった伊之助(あめすけ)(命名)。名前も教えてくれ、仲良くなったのではないかと思う。(？)

まああめ助と、そう呼んだらぶち転がされそうになったのはさておき。

『この飴やるから水をくれ』とあめ助に頼んだところ、目玉をランランとさせ頷いてくれたぜやっほい。


『…………そういえば、この辺で人見なかった？？』

｢アァン？？見てねぇよ。もう全員鬼にやられちまったんじゃねえのか？｣

『…………そう』


じゃあこの辺には善逸くん、いないのか。

さてと、水も飲んだことだし日が高い今が移動するべきチャンスだろう。…………行くか。

そう思って立ち上がると、横からぐいっと服を引っ張られた。

そして一言。ん、と。


『…………は？』

｢だから手ぇ出せ手！！！｣

『はあ……？』


ちょっと(いやだいぶ)怪しみながらも、手のひらを上に向けてあめ助の前に出す。

いやどうしよう、これで蜘蛛とか手のひらに乗せられたら一生恨むしか無くなっちゃうんだけど。
やめてくれ〜、虫ではありませんよーに…。


｢ほらよッ！！！｣

『…………………………どんぐり？？？』


飴助から貰ったのはピカっピカでツヤッツヤのどんぐり。結構大きめで、なんかこう……どんぐり界の王様って感じ！！！(適当)

……それにしても何故にどんぐり？？？


｢お前、気に入ったからこの山の王である俺様の子分にしてやる！！！それは俺の子分っていう証だ！！｣

『…ほーん、なるほど〜』

｢じゃあなっ｣

『えっお前も行くんかい』


そう声を発した時にはもう姿が見えなくなりそうだった。(見えた)

つくづく不思議な野生児だな〜、あめ助。




ところで、このどんぐりどうしよう…。
(結局ポッケにしまった)

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