ぶりっ子、前世を思い出す【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ４３ ページ45

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しばらく走っていると、木々などの障害物の少ないところまで来た。地面の状態も良い。

……うん、ここでいいかな。

そう思ってダブチの方を向けば、ダブチはもう私に向かって手を伸ばしていた。


『……いやっ、いやいやいや！！
油断してるところを襲うのはいささか卑怯では無いでしょうかッ！？』

｢チッ、命がけの戦いに卑怯もクソもあるかってんだ！オラッさっさと死ね！！｣

『口悪っ！！』


目の前の鬼があまりに口が悪すぎるので(人のこと言えない)、唖然とする。

前世のアニメキャラの性格でいうと、某ヒーロー漫画のガラの悪い爆発頭くんだろうか。…そっくりだな。

そんな馬鹿なことを考えている間にも飛んでくる拳の数々。てめえ女に容赦ねえなっ！！(呪)

ちょっと距離を取りたいんだけど、コイツしつこいんだよ！！


『いった……！』


鬼の爪が肩に刺さり、思わず顔を歪める。

鬼の腹を蹴り、その反動で一回転して無事に着地する。…アレッ、私こんな人間離れなことできたんだ…。(今更)


｢ヘッ、てめえ意外とやんじゃねえか。
生きのいいやつは嫌いじゃな……っ！？｣

『……えっ、なに！？』



いきなり地面にうずくまり、苦しみ始めたダブチ。
いや、よく見たら苦しんでるというより悶えてる…？

え、全く状況が掴めないんだけど。どゆこと？？？

もしかしてやっと私の魅力に気づいてくれたのかな…？(違う)




｢……てめえ、体になにか仕込んでやがったのか｣

『は？？？』

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